30話 ページ31
ヒーロー嫌いという嘘は最初から分かっていたの？
ならなぜ私をすぐに消さなかった？この人は何がしたかった？
「〜ッ分かってたのならなんでその時に私を消さなかったの…ッ」
「そりゃあ、最初はそのまま消してやろうと思ったさ。だけど、嘘をついて俺に気に入られようとしてまで必死に生にしがみつくお前が面白くてその嘘にのっかってやった」
人の生死すら面白がるこの人はやっぱり普通とズレている。
「どうかしてる…ッ…」
「まぁー、一般人のお前にとってはそう感じるかもしれないなァ。けどな、その嘘にのっかったことで俺はその"嘘が本当のように錯覚"することが出来た」
嘘が本当のように錯覚できた？…一体どういうこと…
「つまり、嘘じゃなくて本当にお前が俺と同じヒーロー嫌いという思いを持つ仲間として思い込めた、いや…思い込むようになったというべきか」
「ーーッ嘘だと分かってて本当だと貴方が勝手に思い込んでも私は貴方と同じ考えを持つ仲間でないことには変わりない！！」
そうだ。彼自身の中で勝手に本当のことだと押し付けられても無理がある。
すると、何を思ったのか私の言葉に肯定するように
「そうだよなァ。本当のお前はヒーロー嫌いでもなんでもないもんなァ」
と私から目を逸らしポツリとつぶやく彼。
だけど、スッと赤い瞳をこちらに戻せば心底不機嫌そうに
「けど、今更嘘でしたと言われても俺は認められないし、そもそも認めない。ちゃんと嘘をついた責任を取ってくれないと…困るんだよ」
なァ？と脅すような口ぶりでツーと私の首元に指を滑らせる。
「責任って一体どうしたら…ッ…」
そう聞くと、よくぞ聞いてくれましたと言わんばかりにニッコリと笑い
「願いはただ一つ。俺を受け入れてくれるお前が欲しいだけだ」
「…貴方を受け入れる私？」
「あァ。出会った当初のお前がまさに俺の理想で、そうだった。理由がどうであれ俺を受け入れ、話も聞いてくれた上に同じ思考を持つ仲間として一緒にいれることも居心地が良かった」
懐かしむように、そして愛おしい思い出のように語る。
その思い出は彼の中では幸せな思い出として刻まれているのだろう。だけど、私にとってはそうではない。
「そんな日々を取り戻したいだけなんだよ。
誰にも邪魔されずただ二人きりで…簡単な願いだろ？だから＿＿＿＿＿＿ 」
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Omiso(プロフ) - ゆりさん» そして楽しみにしてくださっていたこと深く心から謝罪します。また、ヒロアカの作品を書く機会があれば是非その作品を楽しんで読んでいただけたらと思います。 (2020年6月27日 15時) (
レス) id: 47426ab442 (このIDを非表示/違反報告)
Omiso(プロフ) - ゆりさん» 突然ですが、次回作のリクエストについてお伝えしたいことがありここでコメントさせていただきます。次回作についてですが、ヒロアカではなく他のもので書きたいものができてしまい違う作品を書くことにしました。リクエストに応えられないことをご了承ください。 (2020年6月27日 15時) (レス) id: 47426ab442 (このIDを非表示/違反報告)
Omiso(プロフ) - りんさん» 最後まで読んでいただきありがとうございました！ゾワッとする場面が貴方様にとって作品の面白さになれていたこと本当に嬉しく思います！実は言うとバットエンドが好みでして…貴方様にはお見通しでしたか(笑)本当に最後までありがとうございました！！ (2020年6月7日 9時) (レス) id: 47426ab442 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 完結おめでとうございます！ゾワっとする場面が多かったですがそこがまたこの作品の面白さで、とっても面白かったです！！！バッドエンドなのもOmisoさんらしさが出ていて私はすごく好きでした！最後まで本当にお疲れ様でした！ (2020年6月7日 9時) (レス) id: 8a717e60ef (このIDを非表示/違反報告)
ゆり - Omisoさん» 楽しみにしています！！ (2020年6月6日 22時) (レス) id: ea414cb9ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Omiso
| 作成日時：2020年5月4日 22時
