コミュ力革命【衣更真緒】 (ページ10)

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8話ページ10

連絡先…

真緒くんの連絡先…

　

『いいの？』

衣「俺が頼んでんだけど…？」

　

あ、そうだった

『うん、どうぞ』

そういってQRコードを出す

　

衣「うわっ何だこれ」

へ？と思い、真緒くんに見せてもらった画面を見て青ざめた

そう、私のホーム画面は

　

　

何を隠そう私の部屋にある衣更真緒コレクションだ

　

　

『ごめんなさあああああい！』

衣「い、いや…たしかにびっくりしたけどさ、こんな猛烈な俺のファンがいて嬉しいよ」

嬉しい？？

『引かない…？』

衣「正直に言うと引いた、けど生で見てみたいな～このコレクションを」

　

それはつまり、私の部屋に行きたいってことですよね

『え、たぶんもっと引くよ？』

衣「別に構わねえよ」

じゃあ、引いても知りませんからね？

　

1週間後、真緒くんが家に遊びに来ることになった

こうして毎週会えるのは嬉しい

　

だけど、

　

私と同じように真緒くんが大好きって子の存在に

　

気づくのはもうすぐに迫っていた

　

　

　

　

　

翌日

　

昨日は幸せだったな～

真緒くんのブロマイドを見て『行ってきます』

　

自転車を漕いで登校している時

真緒くんがいた

　

『真緒くん！』

衣「うわっAか…」

『Aで悪かったね』

　

自転車から降りて一緒に校門まで行く

衣「俺がチャリ押してやるよ」

『いいよ、自分のものだから』

　
そうは言っても聞かないのが真緒くんで…

『ありがとうございます…』

衣「良いって、俺も男だし頼られるのは嫌じゃないしな」

　
優しいよ、だからモテるんだよ真緒くん

　

校舎の違う私達はここでお別れ

衣「じゃ、またどっかでな！」

教室に向かおうとした途端

　

「衣更先輩…！」

別に私が呼ばれたわけじゃないけど振り返る

　

そこにいたのは…

　

　

きっと私と同じような女の子

　

衣更真緒くんのことが大好きな女の子だ