コミュ力革命【衣更真緒】 (ページ23)

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21話ページ23

ついに今日はドリフェス

あんずと待ち合わせをして向かう

　

そういや瑠香ちゃんも来てるんだよね

まだ会ってないけど

　

あ「おまたせ～」

『いこっか』

講堂まであんずと並んで歩く

あ「衣更くんと仲直りできてよかったね！」

やっぱりあんずも知ってるのか

あ「何かいきなりはりきり出してびっくりしたよ」

なんか、安心した

元凶が私だったのもあってか心配だった

　
『最高のパフォーマンスになってるよね』

あ「当然！楽しみにしてて！」

　
講堂の入り口までたどり着くと

「おーいこっちだぞ～」

『に～ちゃん先輩！』

仁「A、大きくなったな！はい、コレ」

そう言って差し出してくれたのはチケット

　

仁「真緒に渡しとけって頼まれてたからな！役目は果たしたぞ☆」

そういって講堂の中まで走っていった

もっと話したかったなーなんて

　
あ「仁兎先輩は放送委員だからね、遊木くんは出演者だし張り切ってるんだと思うよ」

　

思えば来年はもうに～ちゃんはこの学校ニイないんだよね

たくさんお世話になったな

あ「さ、チケットもいただいたし入ろう！」

あんずの背中を追いかけ会場へと入っていく

　

『うわぁ…すごいね』

立ち見席まで用意されている

　

「A先輩！」

前へ進んでいく途中で瑠香ちゃんの声がした

　
あ「知り合い？」

『まあ、うん』

瑠「先輩はどこでみるんですか？」

『１番前、だよ』

こういうチケットの優先案内はあんまりよくないから言っちゃだめだってに～ちゃんに口酸っぱく言われた

瑠「いいなあ…」

あ「開演まであと少しだし早く行こうか」

『うん…またね瑠香ちゃん』

　

こういう形で会うのが一番怖いんだけど…

座席を確認すると最前列の上手センター

　

あ「ここなら衣更くん目の前だね」

あんずのよると真緒くんの立ち位置は上手と決まっているらしい

彼がソロになる時はセンターに行くらしいけど

　

久しぶりだから、すごく緊張してきた

真緒くんの方が緊張しているだろうけど…

　

講堂の照明が少しずつ暗くなり

ペンライトがキラキラ光りだした

　

頑張ってね、真緒くん