3話 ページ3
ぬらり「よし、行くか」
エンマ「一応、この腕輪をつけていれば、人間にはAの耳と尻尾が見えないようになるが、なるべく気をつけろよ」
A「はーい！」
私はまだ自分で耳と尻尾を消すことができないから、1人で人間界に行くことは禁止されてる
だからパパかエンマが連れてってくれる時しか人間界に行けない
ぬらり「さて、どこに行くか…。ケータ達に会わなければ良いが…」
A「ケータって誰なの？」
ぬらり「……お前はまだ知らなくて良い。サンセットモールでソフトクリームでも食べるか？」
A「うん！」
そして私がパパと一緒にソフトクリームを食べてた時…
「ねぇ、あれぬらりひょん議長じゃない？」
「そ、そうですよケータさん！銀髪の長い髪を結った姿も、人間の服をかっこよく着こなしているあの後ろ姿、間違いなくぬらりひょん議長ですよ！」
A「ねー、誰かパパのこと言ってるよ？」
「ぱ………⁉」
「パパ⁉も、もしかしてぬらりひょん議長に子供が⁈」
ぬらり「……気にするな。多分それは幻聴だろう」
A「そうかなぁ…？」
ぬらり「コーンもちゃんと食べるんだぞ」
A「うん」
「……パパだ」
「ぬらりひょん議長がパパだ…」
…やっぱり聞こえる
誰なんだろ？
キョロキョロと辺りを見回していると、男の子と女の子と目が合った
……手、振ってくれてる
手を振り返してみると、パパに怒られた
ぬらり「余計なことをするな。人間にはあまり関わらない方が良いぞ」
A「何で？」
ぬらり「…ケータに会いたい！とか言われたら私が困る」
A「あの人がケータなの？」
ぬらり「そろそろ行くぞ」
A「あー、ちょっと待ってよぉ…」
私も人間と友達になりたいなぁ…
……あれ？あの人達どこ行ったんだろ？
ぬらり「A、次は水族館に行くぞ」
A「はーい！」
…次は、話せると良いなぁ
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作者名：早月迅哉 | 作成日時：2018年9月16日 14時
