2話 ページ2
ーそれから数年後ー
土蜘蛛「A！1人で来たのか？」
A「うん！パパには内緒で来たの！」
数年の間で随分成長したA
最近は土蜘蛛達の屋敷によく遊びに行く
オロチ「また怒られるぞ…」
A「あ、オロチだー！ねぇねぇ、竜のマフラー触っても良い？」
オロチ「……少しだけだぞ」
よく遊んでくれる土蜘蛛とオロチが大好きで、苦手なのは…
キュウビ「おや、Aじゃないかい。さぁ、この前の特訓の続きをしようじゃないか」
A「やだー！」
自分と同じキュウビ族だからと、技の特訓をしてくれているキュウビ
オロチ「お前、特訓をしてやるのは良いが、いきなりボスと戦わせようとするのはやめろ」
キュウビ「自分より強い敵と戦わせた方がAのためになると思って」
オロチ「なら私でも良いだろ」
キュウビ「ダメだよ。君は手加減するから」
オロチ「Aに怪我させたらまたぬらりひょん議長に怒られるぞ」
キュウビ「あの人が過保護過ぎるんだよ。全く…、成長するためには痛みを味わうことだって必要なんだけどねぇ…」
ぬらり「悪かったな。過保護過ぎて」
恐る恐るキュウビが振り向くと、苛立った様子のぬらりひょん議長が立っていた
A「パパ！何でいるの？」
ぬらり「お前を迎えに来た。勝手に他所へ行くなと言ってるだろう！」
A「だって、パパ仕事ばっかりで私と全然遊んでくれないんだもん…」
ぬらり「…そ、それは……。私が悪いな。じゃあ、人間界に遊びに行くか。たまには良いだろう」
A「え、ほんと⁉」
ぬらり「あぁ。本当だ」
A「やったぁ！パパ大好き！じゃあ、みんなまたね！」
ぶんぶんと3人に手を振って、Aはぬらりひょん議長に抱き抱えられて帰った
オロチ「…もっとAと遊びたかったのだがな」
キュウビ「特訓、したかったんだけどねぇ…」
土蜘蛛「ぬらりパパには敵わないな…」
残された3人は大きな溜め息をついて肩を落としていた
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作者名：早月迅哉 | 作成日時：2018年9月16日 14時
