【あんスタ】毒蛇さんと天使ちゃん。【七種茨】

26.置き勉は極力しないようにしようね。 ページ30

『秀越とここを行ったり来たりか…』

「…あれ？紗蘭ちゃん？」

『あ、つむちゃん先輩。久しぶりですー』

「未だにその呼び方なんですね…ところで、どうしてここにいるんです？」

『あれ、知らない人もいるんですね？私、明日から暫くここでプロデュースすることになったんです。またよろしくお願いしますね』

「そうだったんですか。よろしくお願いします…♪」

『そういえばつむちゃん先輩、衣更真緒氏の所在をご存じないでしょうか』←

「どうしたんです、いきなり堅苦しい敬語なんか使っちゃって…？衣更くんなら、さっき図書室で見かけましたよ。敬人くんと一緒でした」

『そうですか。ありがとうございます！』

「気をつけてくださいねー」



・



『失礼しまーす。真緒いますかー？』

「呼んだか？」

『呼んだ呼んだ。真緒、私の持ち物を返してほしいです』

「おう。じゃあ先教室戻っといてくれな。ここ施錠したらすぐ行くから」

『はーい。失礼しました―。』

「あれ、紗蘭ちゃんやないの、こんなところで何しとるん？」

『あ、みかりん。やほやほ。あのね、真緒に没収されたものを取り戻しに来たの』

「あー、あれか。おれも、忘れ物取りに来たんよ。よかったら一緒に教室まで行かへん？」

『あ、うん！いこいこー』

「ところで、紗蘭ちゃんは何をして没収されてもうたん？」

『何って…真緒のロッカーの中に置き勉したのがバレて』

「あー…だからあんなに起こってたんか…」

『え、そんなに起こってたの？』

「そやでー。ゆっくんも珍しく怒ってたし…」

『うわあうわあ弓弦も怒ってたのか私よく生きてたな』

「今度会ったら謝っといたほうがええで、…あ、ついてもうた。」

『そうします…』

「遅くなったか？…あれ、影片。まだ残ってたのか？」

「ううん、おれは忘れ物取りに来たんよー。その忘れ物も回収できたから帰るわ。ほな、またな〜」

「そっか。またな。…ほら紗蘭、ここにあるので全部だ。ちゃんと持って帰れよ」

『うわ、量がやべえ』

「そう思うなら毎日持って帰ればいいのに…だから毎回、長期休みのたびに苦労してんだぞ」

『ごめんちゃい』

「半分持ってやるから、早く行くぞ」

『はーい。…あれ、いつの間にかもう夜なんだね』

「最近は日が落ちるのも早いからな。」

「紗蘭さま」

『わああ弓弦？！』

「お、ちょうどいいときに。弓弦、こいつ頼んだ」

「承知いたしました…♪」

『えっ、真緒さん？！』

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