＊＊１０ ページ10
*
【クシャナside】
ｼｭｩｩｰｰｰﾝ････
その時、メーヴェの白い
ナウシカ･･！
相変わらず対応が早い。
メーヴェが大樹の枝へ近づく。
ﾅｳｼｶ「ここは普通の森じゃない！マスクなしだと5分ももたない猛毒ガスが蔓延している！」
ﾊﾝｼﾞ「････ハァッ？？」
ﾅｳｼｶ「今すぐ一緒にここから出ましょう！！」
ﾘｳﾞｧｲ「お前は･･･」
ﾅｳｼｶ「ナウシカ！･･･一刻を争う！早く1人こちらへ！！」
ナウシカが大樹の周りでメーヴェをコントロールしながら、片手を伸ばして彼らに叫んでいる。
ﾘｳﾞｧｲ「わかった････ｹﾎｯ、コイツを先に頼む！」
ﾊﾝｼﾞ「え！？･･ｹﾞﾎｯ････、リヴァ･･」
ﾊﾝｼﾞ「ぅわはぁッ」
ｻﾞｯ････
妙な声をあげるメガネを、ナウシカは器用にメーヴェで受け止めた。
そのまま、森の外へと飛んでいく。
･･ﾄﾞｻｯ
ｸｼｬﾅ「！」
大樹へ視線を戻そうとした時、何かが落ちる音がした。
反射的にそちらを確認する。
目を向ける前に感じた予感通り、小男が地面に落ちていた。
ｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞｯ
私は素早く駆け寄り、倒れている男のそばへ膝をついた。
ﾘｳﾞｧｲ「･･ｹﾎｯ････」
また咳込む。
苦しげに伏せられていたまぶたが開いて目が合った。
私は思わず自分のマスクをはずし、素早くその口元へとあてがった。
*
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作者名：ico | 作成日時：2019年12月28日 17時
