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*
【リヴァイside】
こいつマジか････
ﾘｳﾞｧｲ「わかったオレが使わせてもらう」
ﾊﾝｼﾞ「またまたぁ、真面目な顔でそういうこと言う〜」
ﾘｳﾞｧｲ「何度も言うがこの状況で冗談は言わねぇ」
今まで何度かぶっ殺してやろうかと思ったことがあるが、久しぶりに強烈な殺意だ。
ﾘｳﾞｧｲ「････はぁッ」
オレは苛立ちを込めたため息を大げさに吐き、ハンジを睨んで言った。
ﾘｳﾞｧｲ「いちかばちかやるしかねぇな。だがお前の命の保障はないと思え。危うくなったら容赦、遠慮、躊躇、全部捨ててお前を落とす」
ﾊﾝｼﾞ「リヴァイィィィ〜」
感謝なのか懇願なのかわからない唸り声を出しながら両手を目の前で組み「祈りのポーズ」をアピールしてくる。
ﾘｳﾞｧｲ「いいから早くパラシュートを出せ」
ﾊﾝｼﾞ「あっ、ここにあるんだ」
そう言い、座席の下からパラシュートの入ったリュックを出す。
お前の席の下にだけ用意してるんかい･･･つくづく呆れるわ･･･どこかで見た道化師の口調で黙って罵倒し、渡されたリュックを持ってオレはハンジの背中側に立った。
ﾊﾝｼﾞ「どうするの？」
ﾘｳﾞｧｲ「リュックの取っ手をお前越しにかける。お前、オレ、パラシュートだ。お前は取っ手を自分の腹のところでしっかり握っとけ。パラシュートの引き手はオレが預かってコントロールする」
ﾊﾝｼﾞ「わかった。離さないでね？」
ﾘｳﾞｧｲ「･･･････」
ﾊﾝｼﾞ「リヴァイィィィ〜！」
ﾘｳﾞｧｲ「うるせぇ行くぞ」
無駄なやり取りの間にエンジンの切れた飛行船の高度は思いのほか低くなっていた。
もう時間の猶予はない。
ﾊﾝｼﾞ「カミサマ･･････」
アズマビトから教わった覚えたて言葉をつぶやき、ハンジは天を仰いだ。
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作者名：ico | 作成日時：2019年12月28日 17時
