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＊＊１７ ページ17
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【クシャナside】
目覚めた小男 ―リヴァイ― は喉を多少やられているらしく、声をあまり出さない。
話そうとすると、痛そうに顔をゆがめる。
ユパを呼んだほうがいいのか･･･
ベッドサイドの椅子に座り、様子を見る。
兵士長をやっている、か。
私はリヴァイを観察した。
薄いシャツの輪郭がところどころ盛り上がっている。
私の視線は筋肉質な身体を思わせるその上体を上へと辿り、さらさらと音でも立てそうな前髪からのぞく鋭い瞳に到達する。
ﾊﾟﾁ･･･ｯ
目が合った瞬間、本当にそんな音がしたような錯覚が私を襲った。
同時に、ﾋﾟﾘｯとした小さな稲妻が私の体内を一瞬、駆け抜けた。
リヴァイの目から私の目に、何かが飛び込んできたように･･･
ﾘｳﾞｧｲ「ジロジロ見ら･･ｹﾎｯ、れるのはあんまり･･･、好きじゃねぇな」
ｸｼｬﾅ「観察だ。体に異変があるなら言え。言わぬから観察している」
本当のことだ。
だが･･･、ほんの少し、この男の小柄なくせに強靭な肉体に目を奪われてしまったことも否めない自分に気づいてはいる。
同じ兵士として、その見事な体つきに感心した、とも言うべきか。
と言っても、私は半年前のあの王蟲の襲撃以来、兵士らしい戦闘などしていないのだが･･･
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作者名：ico | 作成日時：2019年12月28日 17時
