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＊＊１３ ページ13
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【クシャナside】
ﾅｳｼｶ「この人たち、どこから来たんだろう」
ベッドで気持ち良さそうに口を開けて眠るメガネに視線を落とし、ナウシカが静かにつぶやく。
ｸｼｬﾅ「････さぁな」
私に聞いたところで、ということはナウシカもわかっていての言葉だと思い、軽く返事を返した。
ﾅｳｼｶ「声がつぶされてなければいいけど」
声？
私は返事をせずナウシカを見た。
ナウシカはいぶかしげな私の目に気づいて
ﾅｳｼｶ「何年か前にも、腐海の空気を吸った谷の人を助けたことがあったの。その人は谷へ戻ったあと、声がでなくなった」
そう説明した。
ﾅｳｼｶ「今回はあの時より早く森から抜け出したと思うんだけど」
心配そうにメガネと小男を見、ナウシカはふぅと小さなため息を吐いた。
ﾊﾝｼﾞ「･･ﾝﾝ･････」
ﾅｳｼｶ「あ･･･」
メガネが目を開けた。
目覚めたばかりだというのに、キョロキョロと眼球が激しく動いている。
ﾅｳｼｶ「もう森ではないので大丈夫です」
ﾊﾝｼﾞ「･････きみは･･」
ﾅｳｼｶ「ナウシカ」
名乗ってすぐに、ナウシカがこちらへ視線をよこす。
私も名乗れということか？
ﾅｳｼｶ「･･･彼女はクシャナ」
返した視線から私が名乗る必要性を感じていないことを瞬時に察したのだろう、ナウシカは代わりに名乗った。
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作者名：ico | 作成日時：2019年12月28日 17時
