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【クシャナside】
森を抜けてナウシカと落ち合うと、彼女とともに放浪者たちをユパの家へ運んだ。
ユパはこちらの話す事情を飲み込み、寝室を貸すと申し出てくれた。
メガネは軽いのに対し、小男の方はが小さい割にやたらと重くて苦労した。
どれだけ骨太なのか。
ベッドの横へ腰掛けたユパが応急処置をしている間、私は寝室の小さな窓のそばに立ち、そこから見える風の谷の景色を眺めていた。
ﾘｳﾞｧｲ「ぅ･･････うぅ･･･」
べッドで休ませている小男が声をもらしながら寝返りをうった。
ﾕﾊﾟ「迅速な対応が
ユパが手当てをしながら、そばで見守るナウシカへ声をかけた。
ﾅｳｼｶ「いえ･･･」
ユパ･･･
私は手当手する彼の手を目で追い、次にその穏やかな横顔に視線を移した。
この初老の男は実に剣の腕がたつ。
以前、トルメキア軍の飛行艇内の戦士たちを1人で全員なぎ倒したこともある。
それだけでなく･･･こうして怪我人を手当てできる救護の知識も兼ね備え、この谷の民たちから厚い信頼を寄せられているほどの、人望もある。
ﾕﾊﾟ「また様子を見に来よう」
ひと通り処置を終えた様子のユパが椅子から立ち上がった。
ﾅｳｼｶ「ユパ様、ありがとう」
ユパは扉へ手をかけながらこちらを見、軽くうなづいて部屋を出て行った。
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作者名：ico | 作成日時：2019年12月28日 17時
