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「Aっ! 向こうで遊ぶわよっ!」
『あいっ!』
結局、俺はAを連れて本部ビルへ赴いた。
そして首領と姐さんに事情を話した。
ぶかぶかのパジャマ姿だったAは、
今は首領が用意した短パンのセーラー服を着て、水兵の帽子を被っていた。
何故持っているのか――――俺は詮索するのを止めた。
今はエリス嬢に連れられ一緒に遊んでいる。
その様子を見て、姐さんは顔を綻ばせ、首領もカメラを構えて喜んでいた。
「愛いのう。これくらいの時の中也も見たかったのう」
「姐さん、止めて下さい」
「こうして見ると、仲良しの姉弟の様だねぇ〜」
「……」
……何も云うまい。
すると、遊んでいたAが俺の所に走って来て、クイッと外套を引っ張った。
『にいちゃん、あそぼー』
「悪ぃな、A。兄ちゃん今から仕事なんだわ」
しゃがんでAの頭を撫でた。
一瞬悲しそうな表情をしたものの、物分かりが良いのかすぐに頷いた。
『……にいちゃん、しごと……おわるまでまってる』
「おう、偉いな」
俺はAが被っている水兵の帽子をとり、代わりに自分の帽子を被せた。
Aは大きな帽子を両手で支えながら、俺を見上げる。
「俺が戻って来るまで、預かっててくれ」
『……あいっ!』
Aは嬉しそうに云って、エリス嬢の元に戻って行った。
俺はそれを見送って後ろを振り向くと、ニヤニヤと笑う大人二人。
「中也君も良い兄なのだねぇ〜」
「わっちは嬉しいぞ」
恥ずかしさの余り思わず頭に手を伸ばすが、空を掴んだ。
Aに帽子を預けたので、顔を隠す物が無かった。
恐らく、今俺は情けなく赤面しているだろう。
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中也達の会議が始まって暫くした頃。
首領の部屋の扉がバンッと音を立てて開いた。
見張りの部下が視線を向けると、焦ったエリスがAを抱えていた。
「ちょっとどうにかしなさいっ!」
「「?」」
視線をエリスからAに向けると、Aがもじもじしながら小さく呟いた。
『……おしっこ』
部下達はAを抱えて、慌ててトイレへ駆け込んだ。
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ソルト(プロフ) - この作品にてねこぱふぇさんの作品を全て読み終わりました。どの作品も面白く1日で読み終わってしまいました…これから2週目に入ります。今後のご活躍を期待させていただきます。 (2019年6月14日 0時) (レス) id: 61b043fd1c (このIDを非表示/違反報告)
鶴媛(プロフ) - ネコぱふぇさん» 弟君の幼女化ありがとうございました!!弟君シリーズすごく好きです!!これからも応援しています! (2019年4月30日 21時) (レス) id: 3faee80352 (このIDを非表示/違反報告)
名無しのごん子 - 獄都事変とコラボしてガッツポーズしたのは私だけじゃないはず (2019年4月29日 21時) (レス) id: 1eba992f2c (このIDを非表示/違反報告)
ネコぱふぇ(プロフ) - 大阪さん» すみません。バチカン奇跡調査官は詳しくないです。 (2019年4月29日 10時) (レス) id: 3da7122dd2 (このIDを非表示/違反報告)
大阪 - リクエスト、まだ大丈夫でしょうか?バチカン奇跡調査官とのコラボがみたいです… (2019年4月29日 5時) (レス) id: 513b666ef4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ネコぱふぇ | 作成日時:2019年3月24日 23時