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34*勧誘 ページ35

放課後になり、申請の為にビビりながらも再びあの場所へ。


「来ると思っていたよ。Knightsのお姫さま。」

『…失礼します、会長さん…』

「残念だけど瀬名くんの処分は取り消せないよ。校外にも知れ渡ってしまったしね。」


『それなら私も同罪です。遊木真さん…逃がせたのに見殺しにしました。』


「…瀬名くんはこの件に関して自分の独断だと言っていたよ。僕としては可愛い君を罰したくはない。」

『………。
今日はユニット加入の申請に来ました。窓口になっている副会長さんはいませんか?』


お兄ちゃんが噛んでいて、この件は処理済みのようで口に出すのは控えた。
そして申請。予想が外れた割りに楽しそうにしている会長はやはり少しだけ苦手。


「敬人は別件で出ているから僕が代わりに聞いてあげる。
加入はUNDEAD、朔間君にでも誘われた?」


『いいえ。
Knightsです。』


余裕綽々の会長の動きが一瞬止まり、疑わしい目をこちらに寄せる。

自分の選択に間違いはない、と奮い立たせ視線を交じらせるも非常恐い。

ドタバタと駆ける音に振り替えればピンクと紫色。


「おや、瀬名さまではないですか。」


同じクラスの伏見君。
あまり話したことはないけれど、物腰の柔らかな優等生と認識している。



『おかえり二人とも。
弓弦、お茶を淹れてくれないかい?』

「いえ、そんな長居はしませんのでお構い無く…!」


されど伏見君はふわりと微笑みお茶の準備を始めている。


「瀬名くんの事で責任を感じ、Knightsと言う沈み行く船に乗る必要はない。」

『多少はありますが、私はKnightsに入りたい、です。』

「fineの、専属にならないかい?僕は君の才能を買っている。
歓迎するよ。悪い話ではないだろう。」


笑ってるのに笑っていない。
本当に恐い人だ。

傍らの人影は伏見君では以前とは違う洗練されたティーカップがテーブルに置かれる。


「会長様、お言葉ですが3年の瀬名さまに妹には手を出さぬよう言われていたと思いますが…」

「確かに瀬名くんにはそう言われたけど、彼女の意思次第だとは思わない?」


『…申し訳ありません。プロデューサーとしては最高の申し出ですが…私が加入したいのはKnightsです。』

35*ママと娘?→←33*処分と奇行。



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モカ(プロフ) - 架月*さん» コメントありがとうございます!初めてこのお話にコメントが来たっ…!!非常に嬉しいです。更新頑張りますね。 (2017年6月23日 21時) (レス) id: efb045d001 (このIDを非表示/違反報告)
架月*(プロフ) - あとがきとあり、ここで終わってしまうのかと思ったのですが、続編と聞いてワクワクしてます!頑張って下さい! (2017年6月23日 21時) (レス) id: 6bbbbd55e1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:モカ | 作成日時:2017年6月9日 6時

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