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30*想定の範囲外 ページ31

Knightsは負けた

trickstarに。


ステージには明星君にまぁくん、そしてゆうくんの姿も。
覆面の子は氷鷹君ではない…骨格がどう見ても女の子だから彼らのプロデューサーさん、かな。


そんな実況よりも想定し得なかった光景。


人混みを掻き分けて、舞台袖へと駆ける途中

「瀬名君が監 禁してた」
「Knightsにはがっかり」


評価の下がる声ばかりが耳に刺さる。

ステージ上に抱き合い笑い合うtrickstarを睨んだところで何もならないのはわかっている…


困った顔で、それでいて気に病まさせないように笑うなるくん。
困惑、憤りを滲ませるかさくん。
太陽の下でのパフォーマンスでぐったりするくまくん。

かなり苛立っている泉さん。



「折角衣装作ってもらったのにごめんなさいね。」

「司にはわかりません。何故新入りさんを閉じ込めていたのかが…」


ドン!大きな音に肩が揺れた。
泉さんが壁を殴っていたのだ…
口は悪いもののこんな粗暴な態度は見たことがない。


「セッちゃん、うるさぃ…」

「うるさいっ!」

「落ち着いて泉ちゃん。
Aちゃんも司ちゃんもいるのよ。」


「…クソガキ…
出てきたところで陽の目なんて見れないって言うのに…!!」


泉さんはこちらを見ることもなく控え室を出ていってしまった。
追わなきゃ…!



「だめだよ、A…
今は何するかわかんないし、Aに当たるよ…」


くまくんの熱にやられたか細く緩い声とは裏腹に掴まれた手の力は強い。
なるくんの悩ましげな溜め息も抉られる程。


昨日ゆうくんを私が逃がしていれば…



「Knightsは好感度が下がっちゃうからこれから大変ね。
一先ずここを出ましょう。」

「はい…」


二人が控え室を出ていくもくまくんは立ち上がらない。
それとも立ち上がれない…?


「暑いし、疲れたし、眠い…
どこかで寝たいけど動けそうにないんだよね…」


『おんぶしょっか?力には自身があるよ!』


「…ナッちゃんならまだしもAに背負われるのは、さすがの俺でもいや。
…ねぇ、Aの血…俺にちょうだい♪」

31*啜る想い→←29*生徒会役員(仮)



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モカ(プロフ) - 架月*さん» コメントありがとうございます!初めてこのお話にコメントが来たっ…!!非常に嬉しいです。更新頑張りますね。 (2017年6月23日 21時) (レス) id: efb045d001 (このIDを非表示/違反報告)
架月*(プロフ) - あとがきとあり、ここで終わってしまうのかと思ったのですが、続編と聞いてワクワクしてます!頑張って下さい! (2017年6月23日 21時) (レス) id: 6bbbbd55e1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:モカ | 作成日時:2017年6月9日 6時

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