【あんスタ】ヴィクトリアと窓辺の夢

キュリオシティ・キルド・ザ・キャット ページ9

「んぁああぁあああ〜〜〜！！」

来て早速みかくんが悶えていた。

「ど、どうしたの大丈夫…？」

「うぅ…あ、Aちゃん…おれの顔変になってへん！？」

「いや別に…様子は変だと思うけど」

「ほんまに！？卵とかついとったりせぇへん！？」

「ちょっと待って、なんの話？」

宇宙人に魔改造された夢でも見たのかな？

この前も『黄色と青の縞模様の芋虫が握ったおにぎりお師さんの味がする』とか謎の寝言言ってたし。

「んぁ…あんなぁ、Aちゃんが来る前に本棚の埃落とそうと思ったんよ。そしたらでっかい蜘蛛が顔に飛んできて……！」

「あぁ〜なるほど…」

それはびっくりするわ。それでこの辺りに本が散乱してるんだ。

「あっ、せやった蜘蛛！どっか逃げてしもたんやろか？」

「ついさっきみかくんに激突したなら外には出てないんじゃない？私が開けた時もいなかったし」

「はよ見つけて駆除せんと安心できひんわ…」

「みかくん虫嫌い？」

「嫌いって訳やないけど、なんかおったら落ち着かんくない？」

「う〜ん、蜘蛛はまあ益虫って言うしなぁ…」

家にいる他の虫食べてくれるんだよね、確か。

「あ、それに蜘蛛って食べられないことも無いって聞いた事あるわ」

「えっ………？」

「……いや、聞いた事あるだから。食べたことないよ」

「ほんまに…？」

「ないよ。さすがにそこまで食に困ってないわ」

「だってAちゃんやったらやりかねんやん」

だってってなんだだってって。

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