永慕反応【ヒプノシス/マイク】※リクエスト停止中

2.『違法マイクで幻覚等を見たり操られて夢主を殺しかけてしまった時の彼ら』【F.P】&【麻天狼】ver ページ2

【F.P】ver × 操り


飴村乱数
「ねぇ、早く僕を人殺しだって、最低だって罵って殴ってよ。ねぇ…」
彼女が病院から退院した後、彼は彼女から離れようとした。あの時の光景が今でも頭を離れない。自分の意思ではなかったとは言え、愛する人にナイフを刺し込む感触がまだ手に残っている。
態と嫌われようと突き放せば、彼女は笑って彼の手を取る。あの感触が薄れる気がしたと同時に頬を雫が伝った。



夢野幻太郎
「こんなの、こんな結末認めないっ、お願いです、嘘だと言って」
嘲笑う敵を視界の端に捉えながら、自分は眼前の彼女へとマイクを構える。やめて、逃げて、早く、自分の言葉は震えて声にならなかった。
駆け付けてくれた仲間が敵を倒し、伏した彼女に駆け寄れば息も絶え絶えなのに俺に向かって微笑んだ。



有栖川帝統
「要らねえよ、こんなスリルは必要ねぇんだよ‼絶対死ぬんじゃねえぞ‼‼」
闇の賭場で自分の命を賭けた時は、熱い興奮を得られていた。だが今はどうだ。自分の手で彼女の命を刈り取るか否かの賭けには全身が震える。
だが、彼には幸運の女神がついている。必ず救えると、信じて担いだ。




【麻天狼】ver × 幻覚



神宮寺寂雷
「皮肉だね、私が君の命を奪おうとしたのに私が死から助けたなんて」
意識が途切れる前、目の前の彼は酷く怯えた表情で手を掛けた。きっと、何か恐ろしいものに見えていたに違いない。次に目を覚ました時には、真っ白な清潔感溢れる病室と悲痛な表情をした彼が映った。
治療のお礼を告げれば、目を見開いて見た事のない程綺麗な涙を零した。



伊奘冉一二三
「ごめん、ごめん、俺が、お願い、死なないで、俺のせいでも、それでも…っ！」
可笑しい、目の前にいたのは愛しの恋人だった筈なのに。ケタケタと笑う女は俺を嘲笑い、その手を伸ばしてくる。何度も何度も苦しんでいたあの感覚がまた蘇り、叫ぶようにマイクをONにした。
それなのに、どうして今目の前で苦しんでいるのは彼女なのだろう。



観音坂独歩
「頼む、頼む、死ぬな、ずっと俺を恨んでもいいから生きてくれ」
五月蝿い五月蝿い五月蝿い。毎日毎日会社で聞く怒鳴り声が脳内に響く。どれだけ努力しても精進しても鳴り止まない責め立てる声に限界だった。
飛び散る鮮血と鈍く痛む拳と頬に触れる少し冷たい指先に視界が戻る。瞬間、今すぐにでも首を吊りたくなって、血を吐く程泣き叫びたくなった。







苺大福さん、リクエストありがとうございました。

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