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家に着くと真っ先にソファへダイブした。
…落ち着く、少しの間空けていた家が恋しかった。
じゅりくんが来るまで2時間、か。今日は何を作ろう、と冷蔵庫を漁ると微妙に材料が少ない。
スーパー行くかな、と先程持っていたバッグを手にし再び家を出た。
『…ビーフシチューにするか、人参あったし玉ねぎもあったし、お肉買わなきゃ』
ビーフシチュー用のお肉を求めて肉売り場まで足を運んだ。これにしようかな、と選んだお肉を取ろうとした時。
誰かと手が重なった。
『あ、ごめんなさ………え、』
翔太「……え、A」
『…っ』
翔太「…なんで返信くれなかったの、」
『ごめん、…昨日ちょっと』
翔太「既読無視なんてひどいじゃん」
あからさまにしゅんとする人。
この可愛さにわたしは騙されたのか、と脳をフル回転させる。
『話って何、?』
翔太「おれAとやり直したい」
『…は、なに…言ってんの』
翔太「Aを失って気づいたの、どんだけ大切な存在か。」
『…そういう話しないって、、約束したじゃん、』
翔太「ごめんでもっ」
『聞きたくない、翔太とはやり直せない、これ以上わたしにそういう話持ちかけないで、ともだちも辞める』
逃げるようにその場を去った。…わたしスーパーに来て何してんの、買い物しに来たはずなのになんで。
…結局お肉も買わずに帰ってきちゃったじゃん。
メニュー変えよう、今日はビーフシチューじゃなくてただのシチュー。そうしよう。
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Jxrx(プロフ) - PaSOさん» はじめまして、作品を読んでくださりありがとうございます!!今後の展開がどうなるのか、関係性は変化するのか、色々な場面に注目して読んでいただけると嬉しいです!!今後とも宜しくお願い致します。 (2020年4月27日 23時) (レス) id: 9172c61fbe (このIDを非表示/違反報告)
PaSO(プロフ) - はじめまして!毎回楽しく読んでます。ここからどんどん関係性やそれぞれに対する想いが顕在化してくる予感がしています。お身体に気をつけて更新頑張ってくださいね。楽しみにしています! (2020年4月26日 15時) (レス) id: 842be9d369 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Jxrx | 作成日時:2020年4月4日 3時