その3 ページ21
あれから私は、高杉さんとは反対方向に座らされた。
「は、はーいどうぞ〜」
「おおお、やっぱり美人に注いで貰う酒ほどうまいものはないなァ」
「あらおじょーず〜」
今日はどうやら高杉さんは、私を接待要員として連れてきたらしい。
二人きりの仕事がデートっていうんならこの間の護衛の仕事だってデートになる。てかむしろまだあっちのが二人きりの時間多かったし!
何が悲しくてオッサンを接待しなければならないのだ!しかもあの憎い天人に!
チラリと高杉さんを見る。彼は食事に手を着けず、ただ目の前の相手と話しているだけだった。
ヤケクソになりながら一通りお酌をし終え、高杉さんの元へ燗を持っていく。先程相手方に注いで回った酒だ。周りの奴等も普通に飲んでいたし、毒は入っていない様だ。
小さく頷くと、高杉さんはそれを受け取り、上座に座る男に手酌した。
「ーーどうだね?最近の鬼兵隊は」
「今のところ上手くやっているさ」
「そうか。そりゃあ良かった」
お互いに酒を酌み交わし、それぞれの近況を報告する。…良かった。何とか上手く行きそうだ。安心したところで近くの席へ腰掛けた途端、
「ヒッ!?」
モゾモゾと背中から腰にかけて撫でられた。
「おー、やはり若い女はいいのう」
「あは、あはは...」
ーー堪えろ。
全ては高杉さんの為。
高杉さんは私にしっかりやれ、と言った。
こういったことを含め、上手くやらねばならないのだ。何のこれしき、尻のひとつやふたつ...!
「もーヤダ〜」
そう言いながら払いのけた手に、少しだけ力を込めてやった。
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ソラ - りおさん» コメントありがとうございます!思い付きで更新しているため、不定期になってしまい、読書の方には迷惑をかけております汗なるべく更新していきたいと思っているので、よろしくお願いします!♪ (2020年2月12日 18時) (レス) id: c2cc8b33f9 (このIDを非表示/違反報告)
りお(プロフ) - 高杉さんかっこいい…… ここからの展開が楽しみすぎます、!!! そして主様更新頑張ってくださいッ (2020年2月12日 16時) (レス) id: f7e6660386 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ - きょこさん» コメントありがとうございます!また更新が遅れて申し訳ないです...。きままな更新で行きたいと思ってますので、ちょくちょく覗きに来てくださると嬉しいです♪ (2020年2月12日 0時) (レス) id: 64cc8cd8ee (このIDを非表示/違反報告)
ソラ - 沖田レイアさん» ありがとうございます〜!そう言って貰えると大変嬉しゅうございます♪亀更新で申し訳ないですが、最後までお付き合いくださいませ。。 (2020年2月12日 0時) (レス) id: 64cc8cd8ee (このIDを非表示/違反報告)
きょこ - 続き楽しみにしてました!これからの展開が楽しみー!はぁ…無理やり腕掴まれたい… (2020年1月28日 23時) (レス) id: 6828360e61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ソラ | 作成日時:2019年10月30日 14時