その2 ページ20
「高杉さん!今度私とデートしてください!二人きりで!」
そう言うと高杉さんは少し考える素振りを見せたあと、「...別に構わねーぜ」と言った。
「えっ!?」
「ただし日時は俺が指定する」
「それは勿論です!!」
ーーや、やった!!
高杉さんの背後で、鬼兵隊の幹部達はガッツポーズをしていた。
.
そして、約束の日はやって来た。
気合は充分。
後は高杉さんが来るのを待つだけ!!!
言われた通りの場所で待っていると、五分後に高杉さんはやって来た。
「高杉さん!今日はすっごく楽しみです!」
「ああ」
「はい!今日も好きです!」
「...そうかよ」
スタスタと先を船を出ていった高杉さんに着いていく。外は暗い。もうすぐ夕飯時である。
もしかしたら何処か食事に行くのかな?高杉さんオススメのお店とか連れていかれちゃったりして!
なんて思っていると、高杉さんが突然足を止めたので、思わずぶつかってしまった。ああ、いい匂いがする。
「此処ってーー」
「行くぞ」
辿り着いたのは、高級料亭だった。
「いらっしゃいませ」
店に入るとすぐに女将がお出迎えをしてくれ、高杉さんの顔を見るなり「お待ちしておりました」と言う。
おお、流石高杉さん。こーゆーとこで顔パスとは。
なんて感動していると、「此方でございます」とある一室に案内された。そう言って開かれた襖の先にはーー
「待ちわびたよ、高杉くん」
「やっと来たのかァ?もう始めてるぞ」
「困るよ、我々だって忙しいんだから」
何故かテーブルを囲む五、六人の天人がいた。
「高杉さん、これは...」
事態が飲み込めなくて隣に立っている高杉さんにこそっと尋ねると、高杉さんはにやりと笑い、こう言った。
「二人きりで仕事だ」
そうじゃない。そうじゃないんだよ、高杉さん。
「大事な商売相手だ。しっかりやれよ」
その言葉に思わず苦笑いを浮かべる私に気付いた天人が、
「おお!今日は女性も一緒かね!いやあ、先程までこの場が男臭くてな!どうしたもんかと困っていたんだ!ほら、こっちに来なさい!」
私と高杉さんを引き剥がした。
「やはり人間の女はいい」
「この生意気そうな顔...実にいい!」
しっかりやれよ、と高杉さんは言った。
「はは...」
しっかりって、一体何処までなんですか。せめて隣に居たかった!ちくしょう!
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ソラ - りおさん» コメントありがとうございます!思い付きで更新しているため、不定期になってしまい、読書の方には迷惑をかけております汗なるべく更新していきたいと思っているので、よろしくお願いします!♪ (2020年2月12日 18時) (レス) id: c2cc8b33f9 (このIDを非表示/違反報告)
りお(プロフ) - 高杉さんかっこいい…… ここからの展開が楽しみすぎます、!!! そして主様更新頑張ってくださいッ (2020年2月12日 16時) (レス) id: f7e6660386 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ - きょこさん» コメントありがとうございます!また更新が遅れて申し訳ないです...。きままな更新で行きたいと思ってますので、ちょくちょく覗きに来てくださると嬉しいです♪ (2020年2月12日 0時) (レス) id: 64cc8cd8ee (このIDを非表示/違反報告)
ソラ - 沖田レイアさん» ありがとうございます〜!そう言って貰えると大変嬉しゅうございます♪亀更新で申し訳ないですが、最後までお付き合いくださいませ。。 (2020年2月12日 0時) (レス) id: 64cc8cd8ee (このIDを非表示/違反報告)
きょこ - 続き楽しみにしてました!これからの展開が楽しみー!はぁ…無理やり腕掴まれたい… (2020年1月28日 23時) (レス) id: 6828360e61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ソラ | 作成日時:2019年10月30日 14時