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紅葉が三十枚 ページ33

モモside

ヒビヤくんが苦しんだと思ったら急に倒れた。
皆がヒビヤくんに駆け寄ってる。
さっき知り合った人も、必死に呼びかけて、近くにあった大きな建物にヒビヤくんを運ぶように促してた。

お願い、神さま。
ヒビヤくんを、助けて…。

そう願っていたら、ポンと肩に手が置かれた。
優しいけど、冷たい手。
顔を上げたら、スイと名乗った子が居た。
優しい顔で私を見てた。

「あの子なら、大丈夫。確信を持ってるわけじゃないけど、ちゃんと意識を取り戻すよ。大丈夫。」

優しい声で、優しい表情で、そう言った。
つぅ…と頰に何かが伝った。
涙だと、すぐにわかった。
スッと手を差し出し、涙を拭ってくれた。
抱き締めて、よしよしって、頭を撫でてくれた。
その手に甘えて、大泣きした。
誰も、笑ってる人は居なかった。
でも、スイさんは、優しく微笑んで、大丈夫、大丈夫、と言ってくれて居た。
それでも泣き止まない私に、そろそろ困ってきているみたいだ。
どうしよ、泣き止まないんだけど、と、秋女さんに言っていた。
それを聞いた秋女さんは、カラカラと笑っていた。

「女誑しだ!あっはっは!」

と。
どこから女誑しの話になったんだろうか。
お兄ちゃんが、すいません、とスイさんに平謝りしてて、いいよ、慣れてるから、とスイさんは返していた。

「お兄ちゃんも、ヒック、見習いなよね…ぐすっ」

と、泣きながら言ってやると、

「余計なお世話だ!」

と叫ばれ、

『今のうちから、そのイケメンオーラ教えてくだしゃいって、頼み込んでおけばいいんじゃないですか?ご主人wwwwwwwwww』

と、エネちゃんが揶揄い、

「いいねぇwww最っ高だよ、エネちゃんwwwwwあーwwwwお腹痛いwwwwwひぃwwwwww」

とカノさんが大爆笑。
その様子を皆が苦笑いで見つめている。
釣られて私も笑うと、やっと笑ったね、と、スイさんに笑われてしまった。
思わず顔を赤くしてしまった。

「ほんと、このイケメンっぷりをお兄ちゃんに見習ってほしいよ……」

「だから、こんなさりげない爽やかイケメンオーラ出してる人を、どうやって見習えって言うんだよ!」

「すごい買い被られてるんだけど…。」

「いいんじゃない?事実だしwww」

「なんで君まで笑うのかなぁ?」

「話逸れてるのだが…。」

「中の少年は無事なんでしょうかね…」

ヒビヤくんの心配してるのは、最早二人だけになってしまったのだった。

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ラッキーアイテム

シール

ラッキーキャラクター

ビーチ姫


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設定タグ:妖怪ウォッチ , カゲプロ , オリキャラ   
作品ジャンル:ファンタジー
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秋春 - 死音さん» うわぁあああマジか私ヒビヒヨ、いや、ヒビヤ受け派だ!背の小さい子は受けだ!!うん!! (2018年4月3日 22時) (レス) id: b52e9716bb (このIDを非表示/違反報告)
死音 - 秋春さん» YES、I Do (2018年3月28日 17時) (レス) id: 131cb3847a (このIDを非表示/違反報告)
秋春 - そなた、ヒビモモ派か (2018年3月21日 15時) (レス) id: b52e9716bb (このIDを非表示/違反報告)
死音 - 外すの忘れてたんですよ。ガマ土とかキュウオロとか出そうかなとは思ってるんですけどね〜。アドバイスありがとうございました! (2017年10月15日 14時) (レス) id: 131cb3847a (このIDを非表示/違反報告)
秋春 - (続き)ますので。長々とコメント失礼しました。 (2017年10月14日 19時) (レス) id: b52e9716bb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:死音 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2017年10月11日 17時

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