紅葉が三十一枚 ページ34
スイside
全く…。
雨宮くんは倒れるし、如月さんは泣き出しちゃうし、主人には揶揄われるし、如月くんには買い被られるし…。
なんなんだろう、今日は。
こう考えている間にも、時間は進んでいく。
この進む時間を有効に使わないとね。
まずは、雨宮くんが倒れた原因。
恐らく、能力の使用制限か、入ってきた情報が信じられなかったかのどちらかだろう。
確か、能力に使用制限は無かった筈だから、後者か。
次に、主人と対の人の中立の行方。
何処かの実験室って言うのは主人が言ってたから、あとは場所かな。
すると、不意に反響する様な声が聞こえた。
こう言うのは、確か心の声だ。
耳を澄まして、そのか細い声を聴く。
『あのお姉さんは誰…?無事なのかな…。何だろ、此処は何処?何でこんな所で寝てるだろう…。確か、秋女さんに似た女の人が春オロチさんに似た女の人を何かの液体につけてて…それがアジトの近くだったって言うのは覚えてるんだけど…。んん…眠い…。……………』
雨宮くんの心の声だったのか。
でも、信じたくない言葉が聴こえた気がする。
主人の中立が、主人の姉の中立を液体につけてた…!?
信じたくない。
違う、これは幻聴だ!
_____認めなよ。これは真実だからさ。
誰が信じるもんか。
お前は引っ込んでろよ。
_____酷い言い様だね。
お前にはお前の主人が居るんだろう?
だったらそっちを専念しろ。
______必死に今迄のループを思い出させてるんだけど、夢だって疑わなくてね。こっちも困ってるんだよ。
尚更、こっちに話しかけてくるなよ!
______何で君はそんなにも僕を嫌うんだい?
わざわざ理由を言うまでもないな。
______僕に対してだけこんなに酷いいい様なのを、皆が知ったらどう言うだろうね。
言わないからそんな事を心配する必要もない。
______君の主人は気付いてるみたいだよ?
何?
______冗談に決まってるじゃないか。そんな怖い声出さないでおくれよ。
もう二度と話しかけてくるな。
______無理なお願いだね。ってちょ、切ろうとしないで………。
迷惑な奴だ。
焼き付ける蛇は…。
いつ話しかけてくるかもわからないし。
それにしても、能力の暴走なんていつぶりだろう…。
主人には、絶対に言わない。
言ったら大変なことになる自信があるから。
ラッキーアイテム
シール
ラッキーキャラクター
ビーチ姫
1人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
秋春 - 死音さん» うわぁあああマジか私ヒビヒヨ、いや、ヒビヤ受け派だ!背の小さい子は受けだ!!うん!! (2018年4月3日 22時) (レス) id: b52e9716bb (このIDを非表示/違反報告)
死音 - 秋春さん» YES、I Do (2018年3月28日 17時) (レス) id: 131cb3847a (このIDを非表示/違反報告)
秋春 - そなた、ヒビモモ派か (2018年3月21日 15時) (レス) id: b52e9716bb (このIDを非表示/違反報告)
死音 - 外すの忘れてたんですよ。ガマ土とかキュウオロとか出そうかなとは思ってるんですけどね〜。アドバイスありがとうございました! (2017年10月15日 14時) (レス) id: 131cb3847a (このIDを非表示/違反報告)
秋春 - (続き)ますので。長々とコメント失礼しました。 (2017年10月14日 19時) (レス) id: b52e9716bb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ