25冊目 ページ26
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さーてさてさて、今までと前回に引き続き今回も視点はこの僕…来栖が担当するのですが
20〜24話の所為で今更日和ってます、チキンAです。
何処ぞの気高き女騎士かツンデレ君が「くっ殺」言うほど、とことん追い詰められた先程の状況を何度も脳裏に思い出し
急に真顔になること繰り返して早数分。
鍵に繋がれたチェーン部分を人差し指に通した後に2,3度回しては、すぐ側に見えたお望みの光景に気付くとポッケに仕舞う。
不格好にも不自然な膨らみが外腿に残るが、そんなのどうでも良くなるくらい前方に聳える屋上への扉
隙間から溢れる月の光にへと目が釘付けになった。
前世と合わせて役24年間、昼の放送で聞き慣れた様々なクラシック系統の洋楽一覧がふと頭を過ぎる。
別に好きな訳じゃないケド、案外憶えちゃうよね…アレ
無駄な雑談を合間合間に混じえながらも無意識に鼻歌を零し、軽い足付きで呑気に笑みを浮かべてドアを開けた。
『___…ッは、』
瞬間に、眼前スレスレを通り過ぎた小さな鉛
真正面からまともに受けてしまった人が、派手な血飛沫を上げて地面に倒れ込む。
本物のチャカだ、なんて感心している場合ではなさそう
慌てて倒れた人に駆け寄ろうとしたものの、見るからに怪しそうな風貌。
確か何処かで見掛けたことは…と脳内を遡るも出てこず。
どーせ組織のどっかで恨みを買ったか、
後退りし、状況を静かに伺う。
弾の放物線からして方角のアタリをつけ、其方に振り向くとそこに居たのはマイキー君
背景にどデカく映った三日月でさえ霞むぐらい、透き通った白髪と薄い体は幻想的で美しかった。
月の満ち欠けなんて全く知らんし分からんし、歌をリリンの生み出した文化の極みだよと笑うキザな推し君の同人誌でしか学んだ事はなかったものの
マイキー君に良く映えた月は月でまた一段と綺麗だったと思う。
「ぁ、居たのか…あっぶね当たるトコだったワ」
『…笑えないジョークですね』
会って早々、要件も言えずにあの世行きになるところだったと告げられては真面目に話も出来まい
その後暫く彼が“お片付け”をしているシュールな光景を眺めつつ肩を竦め、
話を切り出すタイミングを虎視眈々と見計らった。
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わいt - いつになったら更新してくれるんですか!楽しみすぎて死ぬって!! (7月27日 22時) (レス) @page35 id: 258f12dfbe (このIDを非表示/違反報告)
乾燥(プロフ) - くっ...好みすぎて...ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ッ無理しない程度に毎秒更新待ってますぬ... (2023年1月1日 18時) (レス) @page35 id: c00320f8c9 (このIDを非表示/違反報告)
寝ん子(プロフ) - 莉夢#梵天の信者さん» ありがとうございます!あわわ、神がおるww貴方様の作品も本当に大好きです。 (2022年10月19日 8時) (レス) id: 9e9a5a7301 (このIDを非表示/違反報告)
寝ん子(プロフ) - 雪の兎さん» ありがとうございます!これからも更新頑張ります(*^^*) (2022年10月19日 8時) (レス) id: 9e9a5a7301 (このIDを非表示/違反報告)
莉夢#梵天の信者(プロフ) - あぁ、、、好きです、、、(*‘ω‘ *)最高。 (2022年9月24日 16時) (レス) @page19 id: 9e38cf74ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:寝ん子 | 作成日時:2022年9月14日 7時