過去形 ページ21
「なぁA」
「何だい謙也君」
「ぶっちゃけて聞くで！白石と財前と俺、誰が好きなん？」
明らかに1人選択肢としておかしい人いるけど突っ込んだらいいのか、よくわからない。けど多分本気で聞いているのが読み取れる。
「…光、彼女と別れたって言ってたけど一緒に居たし…それに、前より傷つかなくなった。」
「ほんま？それってつまり…」
「白石君が、大切なんだと思う…。」
光は多分、私が光の事好きって知って気を使ってくれたんだ。
白石君はこんな私でもずっとずっと支えてきてくれた。クラスメイトの名前すら覚えてない、光しか見なかった私を。
「大切っちゅー事は、好きかはわからへんって事か？一応付き合っとるんやろ？」
「わからない、けど白石君は私の事好きじゃないと思う。別れ告げられそうになった」
あの時の言葉は別れだと思う。
「あー、ほなA！財前が___」
「取り込み中すんません。謙也さん、コイツ借りてええっすか？」
謙也君が光の名前を出した時、丁度本人がやってきた。
「ざ、財前やないか！偶然やなぁ！」
「いや、謙也さんアホっすか。誤魔化しにすらなってないっすわ。別に何も聞いてないんで安心してください。今来たとこなんで」
そう言いながらトコトコと私の前に来た光。
「光…？」
「A、何も言わんで」
光は私の腕をつかみ、謙也君にペコッと頭を下げながら教室を出た。
謙也君の方を見ると、困った表情で手を振っていた。
「光？」
私が光を読んでも一向に振り向かず、ズカズカと進んでいく。
誰もいない空き教室に来ると、光は私の腕を話した。
「ひか」
「A」
私の声を遮、私と向き合う光。
「俺、お前ん事好きや」
シーンと静まり返る教室
光のその言葉だけが響いた。
「どんな恋愛しても、続かなかったのお前のせいやわ。」
彼女をコロコロかえてたのは決して女遊びやない。ただ、普通に付き合って別れての繰り返し。どんな恋愛を響かんかった。
「多分、ずっと前から好きやった。当たり前のようにずっと一緒におるから気づかんかったん や。…ホンマに気づくの遅すぎや。」
部長のおかげで気づけた。
やけど、部長に負けたくない。
「…。」
ちょっと期待してた。Aは夢見る女子やし、少女漫画に憧れてた。こういうシュチュエーション昔から大好きやった。
けど、Aの口から俺が聞きたい言葉は無かった。
「私も光のこと好き…だった…。」
終わり
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たかぴん(プロフ) - 百地さん» わーありがとうございます！こちらの作品放置気味ですいません…！少しずつ完成させるので少々お待ちを…！ (2018年8月14日 23時) (
レス) id: f6bd9ab8eb (このIDを非表示/違反報告)
百地(プロフ) - これは良い、謙也のポジションが良すぎて私も輪の中に混ざりたくなるね！ (2018年8月14日 3時) (レス) id: 2de6e8f809 (このIDを非表示/違反報告)
たかぴん(プロフ) - ナオさん» わわっコメントありがとうございますっ！！謙也くんとの絡みは一番書いてて楽しいです(笑) くっつけたいくらい(笑) オチはまだですが、焦らして焦らしまくるので是非気長に待ってくださると幸いです！頑張ります！ (2018年4月1日 12時) (レス) id: f6bd9ab8eb (このIDを非表示/違反報告)
ナオ - すっごく面白いです！謙也といい感じの距離感だし白石さんもどんどん夢主のこと好きになってく感じも最高！財前が自分の気持ちに気づいてくれるのが待ち遠しいです！更新頑張ってください！ (2018年4月1日 4時) (レス) id: 133f7c6eb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たかぴん | 作成日時：2018年3月31日 2時
