突然の攻撃 ページ3
とは言ったものの、やはり1人登校は虚しい。
とぼとぼと歩いていると、トンッと肩を叩かれた。
「よっ！」
「あ、謙也君」
ニカッと効果音付きな彼。
彼は私の親友だ。
「1人っちゅーことは、またか」
彼も即座に理解したのか、私の隣に並んで歩き出す。
「あいつも懲りないやつやなー」
「でしょ！？こんなにいい女が目の前にいるのにさぁ」
光に彼女ができる度、謙也君に愚痴りながら登校するのは恒例行事。 謙也君は優しいから何でも聞いてくれる。
「でもそろそろ行動せなほんまに誰かに取られてまうで？」
「いやいやあの光だよ？？続かないよ！！絶対私のところに泣きついてくるもん、可愛いなぁ光は。」
ずっと小さい頃から光を見てたのは私だもんね！と言うと謙也君は呆れたように笑う。
学校に着くと、謙也君とクラスに向かう。
他愛も無い話をしていると、階段の前で私の可愛い可愛い幼馴染が見えた。
「光だ！！！」
駆け足で向かうとやはり光だ。
「あ、ちょいまち！彼女さんも居るみたいやで！」
謙也君の声で足を止める。
光の隣に居たのは紛れもない、今朝の地味な女だった。
「あ、Aと謙也さん」
隠れようとしたが、私の声に気づいてしまったらしい。
彼女さんは私と謙也君を見るなりペコっとした。
「あ、謙也さんにも紹介しときますわ。 彼女の安西っす。」
「どうも」
「あ、どうも…」
謙也君は気まずいのかあわあわしている。
「それにしても2人で登校して来たんすか？」
交互に私と謙也君を見る光。
あれ？これはもしや嫉妬フラグ？
俺と登校してたのに？？やっぱ俺はお前の隣じゃなきゃ？？？
そう考えていると隣から「お前の考えてることホンマわかりたくなくてもわかってまうわ…」
と小声で呆れた声がした。
うっさい。
「そーだよ、光が置いてくから！！」
彼女に嫌味っぽく言うと、案の定固まる地味子。
「えと…財前くん？」
困ったように地味子が口を開けた。
「あーこいつはただの幼馴染やで。気にせんでええわ。 …それより2人付き合ったらどうです？ごっつお似合いやと思いますわ。ほな、俺ら行くんで」
まるで私のこと眼中に無いと棘のある財前の言葉で私のハートに傷をつけた。
「えと、さよならっ！」
地味子は光の後ろをついていった。
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たかぴん(プロフ) - 百地さん» わーありがとうございます！こちらの作品放置気味ですいません…！少しずつ完成させるので少々お待ちを…！ (2018年8月14日 23時) (
レス) id: f6bd9ab8eb (このIDを非表示/違反報告)
百地(プロフ) - これは良い、謙也のポジションが良すぎて私も輪の中に混ざりたくなるね！ (2018年8月14日 3時) (レス) id: 2de6e8f809 (このIDを非表示/違反報告)
たかぴん(プロフ) - ナオさん» わわっコメントありがとうございますっ！！謙也くんとの絡みは一番書いてて楽しいです(笑) くっつけたいくらい(笑) オチはまだですが、焦らして焦らしまくるので是非気長に待ってくださると幸いです！頑張ります！ (2018年4月1日 12時) (レス) id: f6bd9ab8eb (このIDを非表示/違反報告)
ナオ - すっごく面白いです！謙也といい感じの距離感だし白石さんもどんどん夢主のこと好きになってく感じも最高！財前が自分の気持ちに気づいてくれるのが待ち遠しいです！更新頑張ってください！ (2018年4月1日 4時) (レス) id: 133f7c6eb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たかぴん | 作成日時：2018年3月31日 2時
