気づいた気持ち ページ18
1週間の学校が終わる金曜日。
いつもより軽い足取りで家を出る。
私の家の目の前に影が見えた。
「白石君？」
そう言いながら鍵をしめ、白石君であろう影の方に向かう。
「部長やなくて悪かったな。」
私の家の前でもたれかかっていたのは、光だった。
「あれ、なんでいるの？」
もしかして私の家の前で彼女と待ち合わせかよ。嫌がらせにも程があんぞ…。
「なわけないやろ。たまには一緒に行ったろうと思ってん。感謝しい」
偉そうな口を聞く光。アホか。ツンデレか。
でも、この前の女の子達に見られたらまたなんか言われるのかな。
そう考えていると、光は私の腕を引いた。
「ひか」
「おはようさん、早起きしてもうて暇やったから来てもうたわ。」
反対側から引っ張られたと思ったら、白石君だった。
「良う言いますわ。部長はいつも早起きやないですか。」
「知らんなぁ」
朝からピリピリと、光は白石君を睨み、白石君は余裕のある笑顔を浮かべていた。
この2人仲悪かった？？
「えと、あの…？」
「A、カレカノっぽく手繋いで登校するか？」
一緒に行くことは決まっているのか、ていうかカレカノだなんて…！
「先に誘ったんは俺なんで。早いもん勝ちっすわ。」
「Aは俺の彼女やで」
「幼馴染と登校しちゃいけないルールなんて無いっすわ」
ああ言えばこう言う、そんな2人を見る私。
私のために争わないで…ッ！
「光、今日は彼女さんいないの？」
「別れたわ。」
「は！？嘘！？なんで！？」
突然すぎる報告に吃驚する。
「嘘つく必要無いやろ。他に大事なもんがあったんや。…やっと気づいてん。」
そう言いながら視線を私から白石君にする光。
大事な物…テニスか何かだろうか。
「宣戦布告ってやつっすわ。」
ビシッと白石君に言い放つ。
「悪いけど譲る気はあらへん。」
部長の座という事か、それにしても光は言い切ったのかスッキリした顔になった。
「あ、はよ行かな遅刻するで。ほな行こか」
さり気に私の手を取る白石君。
すると急に光が白石君を呼んだ。
白石君はちょっと待っててなと私の頭をぽんとして光を少し先の角まで連れていった。
暫くすると白石君だけが帰ってきた
「部長、気づくのが遅かった俺が悪いんで、今回は譲りますわ。言いたいこと言えたし。次から覚悟しといてください。」
スタスタと1人で歩き始める財前。
「…ホンマ気づくの遅いで。俺もお前も」
もっと早かったら応援できてたんやけどな。
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たかぴん(プロフ) - 百地さん» わーありがとうございます！こちらの作品放置気味ですいません…！少しずつ完成させるので少々お待ちを…！ (2018年8月14日 23時) (
レス) id: f6bd9ab8eb (このIDを非表示/違反報告)
百地(プロフ) - これは良い、謙也のポジションが良すぎて私も輪の中に混ざりたくなるね！ (2018年8月14日 3時) (レス) id: 2de6e8f809 (このIDを非表示/違反報告)
たかぴん(プロフ) - ナオさん» わわっコメントありがとうございますっ！！謙也くんとの絡みは一番書いてて楽しいです(笑) くっつけたいくらい(笑) オチはまだですが、焦らして焦らしまくるので是非気長に待ってくださると幸いです！頑張ります！ (2018年4月1日 12時) (レス) id: f6bd9ab8eb (このIDを非表示/違反報告)
ナオ - すっごく面白いです！謙也といい感じの距離感だし白石さんもどんどん夢主のこと好きになってく感じも最高！財前が自分の気持ちに気づいてくれるのが待ち遠しいです！更新頑張ってください！ (2018年4月1日 4時) (レス) id: 133f7c6eb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たかぴん | 作成日時：2018年3月31日 2時
