お誘いの日 ページ14
「いってきまーす。」
かなり天気がいい。まるで光が彼女と登校した日みたいな空だわ！
テニスコートに向かう。
練習相手はまだ来ていないのか、アップをしていた。
周りにはそれなりのギャラリー。人気だもんな、テニス部。
遠くから見つめていると、白石君が仕切っている姿が見えた。
「ねぇねぇ、やっぱあの部長さんかっこいいよねーっ！」
「ほんとね！！」
そう話している隣の女子達。
ふっふっふ…あのイケメンは私の彼氏さ！
鼻を高くしニヤける。
そして四天宝寺中と他の中学の練習試合が始まった。
白石君に注目する。
綺麗なフォームは人を魅力するほどの、歓声すらも忘れるくらいだった。
そして試合は終了した。
「あ！来てくれたんやな！」
タオルで汗を拭きながら、私に近づいてくる白石君。眩しいよ。
「うん！あ、これ差し入れ！」
白石君にラッピングで包まれたドーナツを渡す。
「お！おおきに！ なんや、作ってきてくれたんか？」
「うんそうだよ！！…と言いたいところなんだけど、差し入れ作ってきたの！と言いたいだけで実は市販のものを買ってただラッピングしただけなんだよねぇ…」
自分で言って呆れる。なんで料理ができないのか。アホ
すると白石君は声を出して笑った。
「あかん…面白すぎる。それ言ったらあかんやろ！！」
そう言いながらもお礼を言いながら鞄にドーナツを詰めた。
「ほな、着替えてくるから待っといて」
白石君はそう言い、更衣室に向かっていった。
「ねぇ、アンタ」
低い声がし、後ろを向く。
先程のギャラリーの子だった。
「白石くんと付き合ってるの？」
なんというベタな質問だった。
「そうだけど。」
冷たく言い放つ。すると沸点に越したのか、イキナリ強めの口調に変わっていった。
「アンタさ！入学から財前にベタベタだったくせに！私の方が白石くんのこと好きなのに！」
「…。そんなこと言いにわざわざ来たの？お疲れ様。白石君が付き合ってくれるって言ったんだもん、失恋したんだし優しい人に漬け込んじゃうなんてベタな話でしょ？わかったなら帰りなー」
そう冷たくいい放つと、相手は泣きながら、最低！なんて言いながら走り去っていく。
あの子の友達はあんやつに負けんな！なんて言ってたな。
そうだよ。私なんかに負けんな。頑張れ
私より可愛くて私より性格がいいアナタなら絶対勝てるよ。
ブルーな気持ちに陥った私は、白石君を待たずにそのまま一人で帰った。
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たかぴん(プロフ) - 百地さん» わーありがとうございます！こちらの作品放置気味ですいません…！少しずつ完成させるので少々お待ちを…！ (2018年8月14日 23時) (
レス) id: f6bd9ab8eb (このIDを非表示/違反報告)
百地(プロフ) - これは良い、謙也のポジションが良すぎて私も輪の中に混ざりたくなるね！ (2018年8月14日 3時) (レス) id: 2de6e8f809 (このIDを非表示/違反報告)
たかぴん(プロフ) - ナオさん» わわっコメントありがとうございますっ！！謙也くんとの絡みは一番書いてて楽しいです(笑) くっつけたいくらい(笑) オチはまだですが、焦らして焦らしまくるので是非気長に待ってくださると幸いです！頑張ります！ (2018年4月1日 12時) (レス) id: f6bd9ab8eb (このIDを非表示/違反報告)
ナオ - すっごく面白いです！謙也といい感じの距離感だし白石さんもどんどん夢主のこと好きになってく感じも最高！財前が自分の気持ちに気づいてくれるのが待ち遠しいです！更新頑張ってください！ (2018年4月1日 4時) (レス) id: 133f7c6eb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たかぴん | 作成日時：2018年3月31日 2時
