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皆が言っていた。体がバラバラで、血も流していたことを。それでも女神のように美しい彼女に、僕は安心したんだ。惚れていた。
メタトロン｢今日も美しいね。アルジュナのように美しい声、ギルガメッシュのように気高く、エルキドゥのように優しく...そんな君を愛していた。守りたかった。｣
ユージオが墓所を解放したあの日から、何度も通い詰めた。彼らに会うことなく、彼女に会うことだけを考えた。その死体にキスをしたけど、錆びた血の味しかしなかった。
愛してる、愛してる、愛してる...こんなにも愛している！
...それなのに結ばれない。孤独だね。
メタトロン｢君は恨んでいる？僕たち神を信じた信者を利用し、世界そのものを消し去ろうとしたことを。怒ってるかな？君の三人の夫にも、子供たちにも憎しみを持っていたことを。｣
羨ましかったんだ。悲しかったんだ。普通の女の子が苦しい使命を背負わされるなんて。
メタトロン｢...辛いよ...でも、君と一緒に眠れるなら...すごく嬉しいな...｣
シェプン｢アハハハハハハッ！！！｣
｢...メタトロン？｣
メタトロン｢まだ...まだ死ぬものかッ...！｣
シェプン｢全員終わりだよ！！！世界線にも亀裂が入り始めた！！！だぁれがこの女の魂を愛している！？誰が紛い物を愛する！？愛するものか！！！｣
｢私は...私は紛い物じゃない！！！｣
シェプン｢記憶もない女の声は聞きたくない。早く殺してしまおうよ、A。こんな世界にも飽きただろう？綺麗な人類を見たくないか？...神殺し、それが俺たちの役目だ。人を否定したお前らに生きる価値などあるものか！！！｣
...確かに否定した。否定して殺した。
だから最後まで嫌われたんだろうな。辛い...寂しい...会いたい。
メタトロン｢...！｣
松陽｢妻に何をさせているッ！！！｣
朧｢俺の妹を返せ...！｣
シェプン｢...先に殺せ、A。｣
あ...強い。
あの男たちは力を失った。それは彼女に守られたから。今度は彼女を守りたいがために、あそこまで...
シェプン｢...何をしている？｣
吉田｢...辛かった？人を食べて。｣
｢うん...辛い...嫌だ...！｣
吉田｢そうよね。待ってて、私たちは強制退場を行うから。｣
シェプン｢お前ッ...！｣
吉田｢Aaaaaaaaa＿＿＿＿！！！｣
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作者名：琲世 | 作成日時：2021年3月22日 0時
