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真白｢...ここに来てから三日、姫とたくさん話せて嬉しいわ。｣
李｢私もよ。...ねえ、メアリー。何か隠してない？｣
真白｢え...？｣
李｢私が勝手に決めたことだけど、あなたも認めてくれた。私たちは友達...災厄なんて絶対にない。私たちならどんなことも乗り越えれる。｣
真白｢...ううん、隠してないわ。私たちは友達...親友と呼んでもいいぐらい仲良しじゃない。話せることならとっくに話してもいいでしょう？｣
似た者同士の二人が仲良くなるのに、そう時間はかからない。姫は人と関わったことがないから、なおさら依存しやすい。人を信じやすいんだ。
李｢それじゃあ、また明日一緒に遊びましょうね。...ねえ、いつか私と同じ家に暮らしましょう。もう少し改良すれば、部屋が広くなると思うの。｣
真白｢ええ、もちろん！｣
＿＿＿＿暗転、舞台は街に繋がる唯一の細道へ切り替わる。
真白｢...焼却は明後日？｣
氷鷹｢ああ。依頼人のご希望通り、このゴミ山を燃やしてやろう。だがいいのか？お姫様とずいぶん仲良くなったみたいだが。｣
真白｢だからこそよ。こんな汚い場所に、いつまでも一人でいさせるなんて...可哀想だわ。この前なんて腐ったバナナを食べていたのよ！？それを食べて彼女はなんて言ったと思う！？｣
...少しだけ回想。
李｢果物はどれだけ腐ろうと美味！メアリー、食べてみてくれる？｣
真白｢ゴミに等しいドレスをまとった彼女は、そう言ったのよ...酷すぎるわ。私はあの子をここから連れ出したいの。明日にでも始めてちょうだい。｣
氷鷹｢いいや、明後日だ。俺はイレギュラーには弱い男なんだ。｣
真白｢...可愛い女の子が必死にお金を盗んで、その財産を依頼料として使うことに決めた。そんな女の子に慈悲の一つもないの？｣
氷鷹｢もしもの時は与えてやろう。お前が望む慈悲をな。｣
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作者名：琲世 | 作成日時：2021年3月22日 0時
