早口熱血漢×武闘派少女ってアリ？【早川充洋】Part4♪ (ページ21)

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121答えてページ21

泉「失礼しまーす……って、ありゃ？先生いないや。」

怪我した中村を連れて保健室に来たが、まさかの先生外出中…

ん～、まぁ道具ちょこっとお借りするか。

泉「中村～、今手当するから適当に腰かけといて。」

中村「……わかった。」

中村のけがは突き指。

中村曰く、ボーとしていてボールを変に取り損ねたらしい。

泉「どう？腫れ引いた？？」

中村「うーん…あんまし…」

中村が椅子に座ったため、私は傍にあったベットに腰かける。

若干ベットの方が高い…うーんまぁ座ってる方が楽だからいっか？

冷やしていた氷をどかし、中村の手を取る。

泉「あーでも大分引いたね。」

中村「いっ…!!」

泉「あっ、ごめん中村!!痛かった!?でも、ちょっと我慢してね？」

腫れ以外に目立った外傷はなし。

腫れも大分引いてるし、そろそろ圧迫するか。

包帯を取り出し、きつくない程度に左の人差指を圧迫させる。

泉「きつかったら言ってね？」

中村「…大丈夫、平気…っ」

泉「やっぱり痛い？地味に突き指って痛いんだよねぇ…;でも、もうちょっと我慢してね？」

テキパキと巻いて処置を終わらす。

出来上がりは微妙…お父さんがいたらやり直しさせるんだろうな…;

泉「もういいよ。なら、中村はこれから病院行くこと。主将からも許可は貰ってます。

それと、完治するまでは部活は見学。」

中村「…わかった。ありがとな、浦城。」

そう言った中村はやはりどこか辛そうだった。

どうかしたのかな……？

泉「…中村、どうしたの？なんかすごい辛そうだけど……。」

中村「……っ」

泉「なんか悩み事？もしなんかあったら聞くよ？あ、でもホント聞くだけしかできないけど…」

中村「……なら」

「……浦城、昨日早川の家で何があったんだ？」

瞬間的に体が沸騰したかのように熱くなる。

思い出すのはやはりあの出来事で……

泉「な、ないないないない!!何にもなかったよ!!///」

咄嗟にそんな言葉が出る。

だって、まさか中村の口からそんな言葉が出るなんて思わなかったんだもん。

それに、これなんで中村が辛いことに関係するの!?

中村「……本当に？」

そう聞こえた瞬間、視界が変わった。

私の頭はベットに、目の前には天井を背景にした、中村。

浦城「…え？」

バカな私の頭では処理できないこの状況。

そんな私に中村は再度問いかける。

「……何があったか答えて………“泉”」