【刀剣乱舞】人外神父と逝く、ブラック本丸改正 (ページ32)

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31.救世主？ページ32

押し入れに皆を隠す。

貴『蜻蛉切、加州、堀川、不動、巴形、鶯丸、鳴狐、鶴丸、北谷菜切、太鼓鐘、謙信、もう少しだけ。我慢していて下さいね』

戸を閉める。

貴『あらら、古備前部屋の大包平を回収し忘れていました』

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大包平を回収し、腰に付ける。長谷部と大包平、どちらとも切れ味は良さそうです。

｢A、彼らは今、何処に居るか分かるかい？｣

貴『そうですね、黒田の部屋に一振、三条に二振、大太刀部屋に二振、来の部屋に二振、…面倒だ』

タブレットで至る所の監視カメラを見る。

貴『障害物に構ってあげる暇などございません。最短ルートでさっさと核へ向かいましょう』

タブレットを仕舞い、へっぽこ霊感を頼りに彼らの元へ。

貴『穏便に済むでしょうかねぇ』

穏便に済ませるのと、暴れるのは別でしょうが。

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｢此方です！！｣

｢此処が例の本丸か？｣

｢随分と禍々しいな…｣

｢扉は、開けっ放しなんだね｣

｢誰も来ないですからね｣

本丸の門の前に、こんのすけと人影が四つ。

｢次いでにだけど、この人は誰なのかな？｣

｢………………｣

四人の中に一人、とても背が高く体格に恵まれた男が、顔紙を付けて俯いている。

｢さっきからこのままだが、本当に連れて来て良かったのか｣

｢……危険だ｣

｢…審神者様？｣

本丸の方を見上げ、顔紙を捲る。その目はまるで、獣の様。

｢…此処、“負のごみ溜め”になってやがる｣

本丸のやや上の方を指す。

｢あそこの方に、強い負の渦が視える。溜まり過ぎた恨み辛み悲しみ怒り…、色んな感情が混ざり合って行き場を失ってンだ｣

こんのすけと他の三人はその方向を見るが、何も見えず紫色になって来ている空だけが見える。

｢まあお前らには視えねえよな。とりあえずてめぇらには危険だ。他の刀剣と審神者の負の感情に呑まれて、文字通りの使い物にならなくなるぞ｣

(だが、何処かおかしいンだよなぁ)

男はそう思いながら、本丸の中へ入って行く。

｢…でも、ぼくは行きます。一人前のこんのすけとして、審神者様を支えます｣

｢僕たちも、手伝いだけでも出来れば良いんだけど｣

｢政府からの頼みだ。ちゃんとしなくちゃいけないな｣

｢……好きにしろよ｣

男は冷たく吐き捨て進む、彼が最初に目にしたものは本丸の庭の池。そこは昨夜にAが綺麗にした所だ。

｢此処だけ？｣

｢審神者は何をしてんだよ…｣

｢………クソ｣

おい、なんでお前がこんな所に居やがンだ。

アナスタシア。