【刀剣乱舞】人外神父と逝く、ブラック本丸改正 (ページ25)

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24.別手段ページ25

靴を履き、体勢を崩している蜻蛉切の側まで行く。彼は、否、審神者の怨念が彼を操り、私を掴もうとしてきた。
腕を蹴り折って、彼の鳩尾に肘鉄を食らわせる。
罪悪感はありますが、今はそんなの気にしている暇はないです。

貴『何を穢れに呑まれているんですか』

こんのすけから貰った丈夫な縄で彼を縛る。下半身を引き摺るように、彼を部屋へ移動させる。
別に重くはないのですが、なんなら横抱きも余裕なのですが、絵柄的にOUTなのではと思い引き摺って行く。

貴『(面倒ですが、あの方法で行きましょうかね)』

.
ほんと審神者部屋が広くて助かります。
＊説明不足でしたが、この本丸の審神者部屋は7～8畳のやや広めです。通りで大柄の巴形が眠れる訳です。＊

｢主ー！！ご無事で！！｣

｢主、！て、蜻蛉切じゃん、なんで？！｣

貴『説明する暇はごさいません。蜻蛉切を抑えてくれませんか？』

巴形が右腕抑え、長谷部が左腕を抑える。他の刀剣男士たちには、部屋の端まで避難して貰いました。
こんのすけから清酒を貰い、部屋の戸を締め切り暗くする。蝋燭に火を付け、蜻蛉切の前に頭上に立つ。

貴『Calme-toi,ame perd…』

蝋燭の火に照らされ、影が出来る。その中に、居るはずの無い無数の影。

貴『…暗がりから出ぬように。巴形、長谷部、もういいですよ？』

二振を離し、蜻蛉切の脚に座った。彼は完全に気を失っているが、その体に憑いてる影は蠢いている。

貴『貴方方がどんな思いで死に、恨みを持ったかは知りませんが、好き勝手するのは気が引けます。刀剣男士に罪はありませんが、易々と赦せる事ではないですな。ですが安心を』

髪を解き清酒の蓋を開け、酒を蜻蛉切に飲ませた…。

貴『貴方方の恨みも念も罪も、まとめて私が葬りましょう。…まずは、地獄へ参りましょうか』

それも喉に押し込むように。
蜻蛉切は噎せ、影は逃げようとした。

貴『逃げないで…』

解いた髪で一人の影の首を絞める。
一見見れば何ともない空間に、髪の円があるだけ。だが、蝋燭に照らされて出来た影を見てみると、一人の女が影の私の髪で首を締められていた。と同時に蜻蛉切は白目を向き、体が大きく震え出した。
それを見て怖がる数振。

｢ｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞ…｣

貴『質問です。ちゃんと答えてくださいね？白山、紙に書いてください』

｢承知致しました｣

白山は、ペンと紙を準備する。

｢…準備良し、どうぞ｣

貴『では、質問します』