「お菓子は300円までです！」 ページ35
イタリアへの最短のルートは既に把握している。
大体教団に、イタリアからわざわざ出向いたのだ。
なら、教団からイタリアに行くには来た時の反対を辿っていけばいい。
「まず崖を飛び降ります」
「従順に来た道を辿りすぎさ！足がくがくなくせに！普通に船出せばいいだけだろ！」
この物語の冒頭第一ページを覚えている方がいるのなら、多分分かると思うけど、初日ここに来た時は地獄だった。
まず何故黒の教団をこんなへんぴなところに建てねばならないのか。
建設プランを作った人は頭がおかしいんじゃないだろうか。否、おかしい。
深刻な高所恐怖症を持っている私がどれだけ辛い思いをしながら崖登りしたか分かっているのだろうか。
「とにかく教団から出て、駅へ向かわないことには…そこで、イタリア行きの汽車の切符を買えばオッケー」
「なんだ、簡単さ」
「ハッ…ここからイタリアがそんなに近いとでも？」
「…まさか…！」
「そう…9日も列車の上で缶詰さ！」
「1週間を超えるとか…有り得ないさ！」
「お菓子は300円までです！」
「無茶言うな！」
探索部隊は、エクソシストと反対の真っ白の服を身にまとっている。
フードもついており、通常はみんなフードを被るらしい。
私は視界が邪魔されるし不快だし、被らないけど…。
その他は、エクソシストの団服と酷似した造りだ。
目を瞑ってしまえば、まるでエクソシストに戻ったような錯覚がして、たとえ嘘だとわかっていても少しだけ嬉しくなってしまう。
「じゃあ、行くか？」
「駅に着いたら食べ物いっぱい買おーね！」
「…おう」
ラビがこっそり財布を確認する。
その動きを私は見逃さない。
失礼な、私だってお金持ってるもん…男に奢らせるなんてそんな…
まぁ、足りないときは…うん…。
「あ、ちょっとAちゃーん！」
船に乗りかけ、いざ出発というところで背後から声がかかった。
この能天気そうな声は、コムイさんだ。
何かを手にしながらパタパタと駆け寄る。
「よかったまだ出発してなくて…これ、渡し忘れちゃったから」
そういって手渡されたのは黒いコウモリ。
頭があるべきところに大きな目玉のような模様がある。
そういえば、黒の教団に着いたとき嫌にコウモリの多さが気になったっけ…。
「これは？」
「通信用のゴーレムだよ。 化学班が作った代物で、声だけじゃなくて映像も撮れるんだ」
「へぇ…」
「それはAちゃん専用のゴーレムだから、大切に扱ってね」
…なんかペットができたみたい。
そういえばヴァチカンってどういう意味だっけ→←ラビって面白い。
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∧∧ﾈｺﾐﾐ∧∧@元うにゃ(プロフ) - ログ@エネさん» ちょっｗ興奮しすぎじゃき（ 読んでくれてありがとう！少しずつ二人の仲を近づけていきたい！…です（ (2014年5月17日 19時) (
レス) id: c31f9c6564 (このIDを非表示/違反報告)
ログ@エネ(プロフ) - おおおおお？ついに？ついに？ラビへの思いに気づくか？ (2014年5月17日 0時) (レス) id: 4873300096 (このIDを非表示/違反報告)
∧∧ﾈｺﾐﾐ∧∧@元うにゃ(プロフ) - 夏みかんさん» そんな嬉しいこと言わないでください…マジで感激で泣いちゃいますよ>< 本当にありがとうございます！いつも閲覧頂き、感謝の気持ちでいっぱいです。これからもどうかよろしくお願いします！ (2014年5月12日 17時) (レス) id: c31f9c6564 (このIDを非表示/違反報告)
夏みかん - 素晴らしいです。あぁ、めっちゃ好きです！更新頑張って下さい。 (2014年5月12日 15時) (レス) id: 6748ba7e6c (このIDを非表示/違反報告)
∧∧ﾈｺﾐﾐ∧∧@元うにゃ(プロフ) - 羽さん» 楽しませることができて光栄です！更新、頑張らせていただきますね＾＾ (2014年5月3日 23時) (レス) id: c31f9c6564 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：∧∧ﾈｺﾐﾐ∧∧ | 作者ホームページ：
作成日時：2014年1月12日 15時
