ラビって面白い。 ページ34
「うん、いいんじゃない？」
私の運命はこの一言で決まった。
生死が決まるかもしれないというのにこの軽々しい発言。
どうやってこんな人が室長というえらい職につけたんだ、と憤りすらも感じてきた。
「そういえば、イタリア語喋れる探索部隊が足りなかったんだっけ。 助かる助かる〜。 Aちゃん、エクソシストだしいざという時は応戦できるしね」
「ちょっと待って…私、探索部隊の仕事の概要もわからないのに、まるで今日の夕食を決めるように軽々と…」
「生き延びればそれでいいんだよー…あ、連絡用ゴーレムは持っていってね」
嫌な予感がして「はい？」と問いかける。
何だか意味の分からない扇子？で自分の顔をパタパタ仰ぎながら、憎めない笑顔でコムイさんは笑う。
っていうか、この部屋冷房効いてるのになんで扇子で仰ぐ必要があるの？暑がりなの？
「早速ラビと一緒に例のイタリアで怪奇現象起きてるところに向かってほしいな」
「はい？」
「人手不足なんだよ〜。 ラビはベテランだし、感覚掴む感じで」
ね？と首を傾げられても萌えない。
リナリーちゃんに言われるならまだ可愛いなとは思うけど。可愛いなどころか速攻で承諾しそうだけど。
だってリナリーちゃん可愛い。
「ま、物は試しってことで。 どうせ怪奇現象だし、大抵のAKUMAなら俺一人で倒せるし」
「はい出ました、ラビの自慢。 大変殴りたいです」
「そ、そういう意味じゃないさ！」
ラビが慌てて言い繕うけど、もう手遅れです。
私の不機嫌さはうなぎのぼりです。
そんな私たちの様子を見ながら、コムイさんはにこにこと笑みを浮かべている。
無邪気な笑みだ。子供心を思い出させる。すごく無邪気な笑みだ。
「じゃあ、早速行ってもらえる？」
「え、今からですか？」
「うん、今から」
何度も思うけど、任務の時って結構強引だと思う。
私の時もそうだたっけど、ろくに準備させてくれる時間ないんだよね。
任務の概要を伝えられて、即出発だもん。
もうちょっと心の準備とかさせてくれてもいいと思うんだけどなぁ…
それだけ人手不足が深刻だってことなんだろうか。
そんな考え事をしていると、軽く肩が叩かれる。
予想通り、ラビがいつもの懐こい笑みを浮かべて私の肩に手を置いていた。
「んじゃ、行くか？」
「…あまり気乗りしないけど」
「大丈夫さ。 探索部隊は基本的案内係みたいなもんだから…重要なもんはエクソシストの仕事さね」
「はい、私は役立たずということですね」
ラビって面白い。
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∧∧ﾈｺﾐﾐ∧∧@元うにゃ(プロフ) - ログ@エネさん» ちょっｗ興奮しすぎじゃき（ 読んでくれてありがとう！少しずつ二人の仲を近づけていきたい！…です（ (2014年5月17日 19時) (
レス) id: c31f9c6564 (このIDを非表示/違反報告)
ログ@エネ(プロフ) - おおおおお？ついに？ついに？ラビへの思いに気づくか？ (2014年5月17日 0時) (レス) id: 4873300096 (このIDを非表示/違反報告)
∧∧ﾈｺﾐﾐ∧∧@元うにゃ(プロフ) - 夏みかんさん» そんな嬉しいこと言わないでください…マジで感激で泣いちゃいますよ>< 本当にありがとうございます！いつも閲覧頂き、感謝の気持ちでいっぱいです。これからもどうかよろしくお願いします！ (2014年5月12日 17時) (レス) id: c31f9c6564 (このIDを非表示/違反報告)
夏みかん - 素晴らしいです。あぁ、めっちゃ好きです！更新頑張って下さい。 (2014年5月12日 15時) (レス) id: 6748ba7e6c (このIDを非表示/違反報告)
∧∧ﾈｺﾐﾐ∧∧@元うにゃ(プロフ) - 羽さん» 楽しませることができて光栄です！更新、頑張らせていただきますね＾＾ (2014年5月3日 23時) (レス) id: c31f9c6564 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：∧∧ﾈｺﾐﾐ∧∧ | 作者ホームページ：
作成日時：2014年1月12日 15時
