「私、死ぬのか…」 ページ33
「お前、探索部隊に入れば？」
その一言に、周りにいた知り合いの化学班たちが口をあんぐりあけながらこちらを見やる。
え、何これ。
「それがあったか！」
「早く言ってよラビ！」
「え、俺が悪いんさ！？」
ラビが混乱したように笑ってるけど、多分私が一番混乱してる。
探索部隊？
え？何？
「入れば？」の一言ではいれるのその部隊って？
「ラビもたまにはいいこと言うなおい！」
「うんうん！早速室長に掛け合ってみようよ！」
「たまにはってどういうことさ」
「ラビ、それがさっき「お前って本とか読むんさ…？」と言われた私の心境ですよ」
とりあえず茶々いれておいたけど、重要なのはそれじゃない。
マジで私が探索部隊に入っちゃうんですか。
それは生態系な問題で大丈夫ですか。
あれ、生態系全然関係なかった。
「ちょっと待って、私が混乱してきた…」
「どこで混乱する要素があるんさ」
「頭がショートしそう」
「頭が弱いんだなやっぱ」
あれ、馬鹿にされた気分だ。
頭を抱えて唸っていると、早速とジョニー君が意気揚々と立ち上がった。
口元には口裂け女といい勝負の、裂けんばかりの笑みが広がっていた。
「じゃあ行こうか！」
「すみません、主語をお願いします」
「室長室！」
「逆から読んでも？」
「………つしうょちつし？」
「そっちじゃなくて」
混乱しすぎてツッコミなのかボケなのかわかんなくなってきた。
っていうか、書かずに逆から読めるとか流石化学班。頭の回転が速い。っていうか全体的に頭がいい。
ぐいぐいと私の服を引っ張り、引きずるようにして連れていくジョニー君。
ところでジョニー君、仕事放置の件は？
「ってちょっと待ってジョニー君骨体型のくせにパワフル！ラビヘルプ！」
「ジョニーお前ひ弱なくせにどこにそんな力隠してたんさ！」
ずるずると引っ張られながら助けを呼ぶ私を余裕で無視してジョニー君に問いかけるラビ。
流石私、需要ない。
足裏がざりざりと床を擦る感覚を覚えながら、私は考える。
服の襟部分を引っ張られているせいで、首が締まっているが今はそれは無視するべきなのだろうか。
呼吸ができないが。
「待ってジョニー君私、探索部隊の仕事ろくにわかんないんだけど」
「主に犠牲とか…」
「そこから始めるんさ！？」
隣を悠々と歩いていたラビが我慢できずにツッコむ。
それでも否定しないあたり、私の命の終止符が打たれそうだ。
「私、死ぬのか…」
短い人生だったな、と思っていると笑われた。
何を。
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∧∧ﾈｺﾐﾐ∧∧@元うにゃ(プロフ) - ログ@エネさん» ちょっｗ興奮しすぎじゃき（ 読んでくれてありがとう！少しずつ二人の仲を近づけていきたい！…です（ (2014年5月17日 19時) (
レス) id: c31f9c6564 (このIDを非表示/違反報告)
ログ@エネ(プロフ) - おおおおお？ついに？ついに？ラビへの思いに気づくか？ (2014年5月17日 0時) (レス) id: 4873300096 (このIDを非表示/違反報告)
∧∧ﾈｺﾐﾐ∧∧@元うにゃ(プロフ) - 夏みかんさん» そんな嬉しいこと言わないでください…マジで感激で泣いちゃいますよ>< 本当にありがとうございます！いつも閲覧頂き、感謝の気持ちでいっぱいです。これからもどうかよろしくお願いします！ (2014年5月12日 17時) (レス) id: c31f9c6564 (このIDを非表示/違反報告)
夏みかん - 素晴らしいです。あぁ、めっちゃ好きです！更新頑張って下さい。 (2014年5月12日 15時) (レス) id: 6748ba7e6c (このIDを非表示/違反報告)
∧∧ﾈｺﾐﾐ∧∧@元うにゃ(プロフ) - 羽さん» 楽しませることができて光栄です！更新、頑張らせていただきますね＾＾ (2014年5月3日 23時) (レス) id: c31f9c6564 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：∧∧ﾈｺﾐﾐ∧∧ | 作者ホームページ：
作成日時：2014年1月12日 15時
