自分の正体 その弐 ページ29
沖田｢これだから近藤さんは…
ねぇ君｣
『君』と呼ばれただけで体が強ばってしまう
名前で呼ばれなかったことなんて無かった
相当怒っているんだろうな
沖田｢君はどうしたい理由(わけ)
ここに居るのか帰るのか｣
貴女｢私は…沖田｢まぁここに居ても邪魔なんだけどね｣
やっぱり帰った方がいいのかな
原田｢総司、少しは落ち着けって｣
沖田｢左之さんは何とも思わないの？｣
原田｢俺は…｣
考え込む原田
貴女｢…もういいんです
私が居ては皆さんの邪魔になりますし
私は今日付で家に戻ろうと思います｣
山南｢けれど今の鷹海家に女性は…｣
貴女｢大丈夫ですよ。私も一応鷹海の血を引いているんです
何とかしてみせますよ｣
私は立ち上がり
貴女｢今までお世話になりした｣
一礼してここを出る準備を初めた
取り敢えず婆に文を出してそれから…
貴女｢っ……｣
無性に泣けてきた
いつぶりに泣いたのだろう
両親が亡くなった時は泣かなかったのに
貴女｢変なの…私
こんなに弱かったっけ？｣
違う。強くなんかなかったんだ
強がっていただけ
私には何も出来ない。何も変えられない
自分の未来でさえ
貴女｢はい。泣くのは終わり
さっさと出よっと｣
----------
藤堂｢どうするんだよ。あの人本当に出ていっちまうぞ？｣
沖田｢好きにすればいいんじゃない？｣
土方｢総司。さっきから聞いていれば…
お前も少しは反省しろ｣
沖田｢土方さんには関係ないでしょ
ぼくは一番信用していた人に裏切られたんですよ？怒ってもしょうがないじゃん｣
土方｢総司てめぇ…！｣
近藤｢止めんか二人共！｣
山南｢近藤くん？｣
近藤｢総司。頭を冷やしてこい｣
沖田｢……｣
近藤｢京に行く話だが
一週間後にしようと思う
何か意見はあるか？｣
原田｢意見はねぇけどAはどうするんだ｣
近藤｢無論、一緒に行くつもりだ｣
永倉｢あの人本気で出て行くつもりっぽかったぞ？｣
近藤｢そうだな……明日にでも話をする
今一度聞くが
Aが女子でも今まで通り対等な接し方を出来るか？
それとAが一緒に同じ道を歩むことに異論はあるか？｣
原田｢俺は性別がどうだろうと関係ねぇよ｣
永倉｢俺もだ｣
藤堂｢俺も左之さんに賛成｣
山南｢私もです｣
土方｢同意見だ
後は総司だけだな｣
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暁月(プロフ) - 飛鳥さん» 御指摘ありがとうございます！ (2016年4月10日 9時) (
レス) id: 8f49b61306 (このIDを非表示/違反報告)
飛鳥 - 老害じゃなくて労咳ですよ〜(*^^*) (2016年4月9日 23時) (レス) id: 3701746fb2 (このIDを非表示/違反報告)
暁月(プロフ) - まっつんさん» コメントありがとうございます。返信遅れてすみませんm(_ _)m。確かに私もボコボコにしちゃいます笑 (2016年4月8日 17時) (レス) id: 8f49b61306 (このIDを非表示/違反報告)
まっつん - 主人公のお父様の弟、私だったらボコボコにしますね^^ (2015年10月23日 16時) (レス) id: 179b97f76b (このIDを非表示/違反報告)
暁月(プロフ) - 藍さん» 確かにそうですね！ (2015年9月26日 10時) (レス) id: a787618f2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暁月 | 作成日時：2015年9月12日 0時
