自分の正体 ページ28
貴女｢皆。これから言うことは誰にも言わないでほしい
もし誰かに言いふらしたら
俺はあんたらを斬らなくちゃいけなくなる｣
藤堂｢そんなに重要なことなのか？｣
貴女｢あぁ
少し待っていてくれ｣
私はそう言い自室に戻り男装用の服を脱ぎ女物の着物を着た
貴女｢(ﾌｩｰ
大丈夫。大丈夫｣
そして皆が待つ広間に
貴女｢…失礼するぞ｣
中に入ると皆目を丸くしてこちらを見る
予想はしていたがやはりきつい
貴女｢…見ての通り俺は女だ｣
原田｢ほ、本当にAか？｣
貴女｢あぁ｣
それから今まであったことを全て話した
貴女｢これで全てお話しました｣
近藤｢まさかAが鷹海さんの娘さんとは…｣
貴女｢黙っていてすみませんでした｣
沖田｢じゃあ…｣
口を開いたのは総司
私は総司に一番酷いことをさせてしまった
沖田｢お兄ちゃんは存在しなかったって訳だね｣
冷たい眼差しでこっちを見る総司
そりゃそうだよね。慕っていた人の性別が違うだなんて
貴女｢はい｣
沖田｢……｣
貴女｢すいませんでした｣
総司に何を言われるかが怖くて俯いてしまった
沖田｢酷いよ。僕お兄ちゃんか出来たと思って嬉しかったのに｣
貴女｢わ、私は総司の事を本当の弟として…沖田｢名前。呼ばないでくれるかな｣
貴女｢……｣
泣いちゃ駄目だ。泣いたら…駄目だ
私と総司はどこと無く事情が似ていた
幼い頃の自分を見ているようで
もう自分みたいな人を生み出さない為に
そう思ってきたのだが…余計なお節介だったらしい
貴女｢……｣
今皆がどんな目で私を見ているか俯いていても分かる
これからどうしよう。家に帰っても居場所なんかない
ここにいても…ここには居られない
そう思うと涙が出る止まらなくなった
土方｢…！？美鈴…？｣
貴女｢私は……ここに居られて
皆と過ごせて本当に楽しかった……
皆私を一人の人間として見てくれて
あそこにいても甘やかされるだけだった…
だから……私っ｣
沖田｢何。泣けば済むとでも思ってるの
こっちは裏切られたんだよ？泣きたいのはこっちなんだけど｣
近藤｢総司！言い過ぎだぞ｣
沖田｢近藤さんは甘いんですよ｣
近藤｢俺は別に性別がどうかの問題ではないと思っている
Aが男であろうと女であろうと
剣の腕や優しさ仲間思いな所は何も偽っていない！｣
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暁月(プロフ) - 飛鳥さん» 御指摘ありがとうございます！ (2016年4月10日 9時) (
レス) id: 8f49b61306 (このIDを非表示/違反報告)
飛鳥 - 老害じゃなくて労咳ですよ〜(*^^*) (2016年4月9日 23時) (レス) id: 3701746fb2 (このIDを非表示/違反報告)
暁月(プロフ) - まっつんさん» コメントありがとうございます。返信遅れてすみませんm(_ _)m。確かに私もボコボコにしちゃいます笑 (2016年4月8日 17時) (レス) id: 8f49b61306 (このIDを非表示/違反報告)
まっつん - 主人公のお父様の弟、私だったらボコボコにしますね^^ (2015年10月23日 16時) (レス) id: 179b97f76b (このIDを非表示/違反報告)
暁月(プロフ) - 藍さん» 確かにそうですね！ (2015年9月26日 10時) (レス) id: a787618f2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暁月 | 作成日時：2015年9月12日 0時
