己が進む道 ページ25
その日はなかなか寝付けなかった
山南さんの言っていた事が頭から離れない
それに町であった芹沢という人物
貴女｢(ﾊｧ…
どうしちゃったんだろ｣
余談だが、この頃試衛館で稽古する人が増えた
夕飯とかを近藤が振舞っている
貴女｢あの人こっちの財政分かってるのかな…｣
そう。最近試衛館は…まぁちょっとアレだね
経営が立て込んでまして
資金もそう無いし。どうしよっかな
出稼ぎ…してもそんなに給料ないか
貴女｢んー…｣
風にでも当たろっかな
布団から出て麩を開け夜空を見る
貴女｢……｣
あっ。よしよし思いついたぞ
これも余談だが、私は俳句が趣味だ
今日は何だかいい感じ
貴女｢これでよしっと｣
えっと…何考えてたんだっけ
あーそうだそうだ。これから先どうするかだ
貴女｢分かんないなぁ…｣
仮に私が試衛館から出て京に行ったらここはどうなるのだろう
あの人の事だ。試衛館を潰しに来るはず
あの人は父上様が大嫌いだ
兄弟なんだから仲良くすればいいのに
貴女｢兄様に頼む……迷惑かけるよね｣
弟に頼んでみてもいいけど剣術あるのかな？
｢どうした。腕を抱えて悩みこんで｣
貴女｢土方？｣
土方｢どうしたんだ。こんな夜中に｣
貴女｢あんたこそ。早く寝ろ｣
土方｢お前は俺の親か｣
貴女｢子供はさっさと寝ないと伸びねぇぞー｣
土方｢おちょくってやがんのか？｣
貴女｢そんな目で睨むな｣
土方｢(ﾊｧ…
一応。俺お前と同い年だぞ｣
貴女｢うんうん。えっ？
はっ！？お、同い年だ！？｣
土方｢おぉ。二十歳だろ？｣
貴女｢嘘だろ…｣
土方若すぎでしょ！こんなのと同い年だなんて…
土方｢で、どうしたんだ？｣
貴女｢あぁ。これから先どうしたらいいのかってな｣
土方｢近藤さんの事か？｣
貴女｢そう。皆自分の将来について考えているけど
俺は一度も考えたことがなかった
土方。あんたはどうなんだ｣
土方｢俺は近藤さんを本当の武士にしてやる｣
貴女｢そうか｣
土方｢…な、なぁ｣
貴女｢どうした｣
土方は珍しく弱々しい声で
土方｢俺は
美鈴が一緒に来てくれたら。その
嬉しいかな…って
何言ってんだ俺
じゃあな。さっさと寝ろよ｣
そう言い残して自室へ帰って行く土方
一体どうしたっての？
｢嬉しいかな…って｣
その言葉が脳裏に焼き付いている
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暁月(プロフ) - 飛鳥さん» 御指摘ありがとうございます！ (2016年4月10日 9時) (
レス) id: 8f49b61306 (このIDを非表示/違反報告)
飛鳥 - 老害じゃなくて労咳ですよ〜(*^^*) (2016年4月9日 23時) (レス) id: 3701746fb2 (このIDを非表示/違反報告)
暁月(プロフ) - まっつんさん» コメントありがとうございます。返信遅れてすみませんm(_ _)m。確かに私もボコボコにしちゃいます笑 (2016年4月8日 17時) (レス) id: 8f49b61306 (このIDを非表示/違反報告)
まっつん - 主人公のお父様の弟、私だったらボコボコにしますね^^ (2015年10月23日 16時) (レス) id: 179b97f76b (このIDを非表示/違反報告)
暁月(プロフ) - 藍さん» 確かにそうですね！ (2015年9月26日 10時) (レス) id: a787618f2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暁月 | 作成日時：2015年9月12日 0時
