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「…ありがとう」
「！ おう、エルザを頼むぞ」
気休め程度にしかならないかもしれないけれど…無いよりはマシだろうと手早く
「！ その声は………何処だ！？」
決して足場が良いとは言えない樹海を走って暫く。立ち止まったかと思えば、唐突に声を上げたナツに僅かに首を傾げる。
「ウェンディは気絶してっけど、Aは自分の足で走ってんぞ」
「？」
『Aさん、聞こえるかい？』
「ヒビキ？」
『そうだよ、無事で本当に良かった！…敵の中におそろしく耳の良い奴がいる。僕達の会話は筒抜けている可能性がある。だから君たちの頭に直接話し掛けているんだ』
視線を行ったり来たりさせている彼を不思議に思っていれば、頭に響いて来る声。それは青い天馬のひとり、ヒビキのもので。
『これからこの場所までの地図を君たちの頭にアップロードする。急いで戻って来てくれ』
「何言って…おおっ！？ 何だ何だ！？ エルザの場所が分かる！！つーか元から知ってたみてーだ！！」
目の前にゲージが表示されたかと思えば、それがマックスになる頃にはナツが言うようにエルザの居場所が分かっていて。どうやら、彼の魔法��
「……ッ、」
「っ、おい！大丈夫か？」
どれくらい走ったのか、辺りに爆発音が響く。それが頭に響いた所為かは知らないが、ぐらりと揺れた視界。咄嗟に空いていた片腕でナツが支えてくれたお陰で倒れる事は無かったけれど、随分と血を流し過ぎたらしい。大丈夫と小さく返しては、急ごうと再び走り出した。
「着いたーっ！！」
「ナツ！Aさん！！」
「エルザは？」
辿り着いた先には、本当にルーシィ、ヒビキが居て。アクア、ハッピー、シャルルをお願いして毒が回り始めているエルザの腕を見る。
「Aさんも解毒の魔法を？」
「一通りは。……治癒魔法は自分には掛けられないけど、状態異常は回復出来る。だから、私も噛まれたけど問題は無い」
「！」
驚いたように声を上げるヒビキに噛まれた方の見せながら、そう口にする。其処には蛇の噛み跡があるだけで、エルザのように毒は回っていない。目を見開くヒビキ達を横目に解毒へと取り掛かった。
「……これで大丈夫。エルザの身体から毒は消えたはず。暫くは目を覚まさないかもしれない、けど……ッ、」
「…ッ、Aさん！？」
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ゆきっき(プロフ) - いつかヴェンディが真実を知る日をずっと楽しみに待ってます！ (2022年8月4日 0時) (
レス) @page46 id: e77387d96a (このIDを非表示/違反報告)
天霧(プロフ) - 続き待ってます (2021年6月11日 16時) (レス) id: 8490818b21 (このIDを非表示/違反報告)
moeka(プロフ) - 最近更新がなくて寂しく思います。また近々続きの更新して下さると嬉しく思います。更新を楽しみに待ってます。 (2021年3月31日 6時) (レス) id: d61ed9781e (このIDを非表示/違反報告)
moeka(プロフ) - 最近更新がなくて寂しいです。更新して下さると嬉しいです。更新を楽しみに待ってます。 (2021年1月21日 21時) (レス) id: d61ed9781e (このIDを非表示/違反報告)
moeka(プロフ) - 最近更新がなくて寂しいです。更新してくれたら嬉しいです。返信待ってます。 (2020年7月28日 18時) (レス) id: d61ed9781e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗葉 | 作成日時：2019年11月30日 19時
