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愛車に置かれた宏光へのプレゼント

マンションの駐車場で、思わず頭を抱えた





「これ…どこに隠す?」





このまま車の中に…いや、ダメだ

後部座席は、宏光に見て下さいと言っているようなもんだし、トランクには宏光の私物だって入ってる

渉んち…は、もうこれ以上迷惑掛けられないし…

弟組に預けるのはちょっと不安… ←

となると、もう…





「部屋の中に隠すしかないよな…」





両手でプレゼントを抱えて自宅に戻る





「さてと…」





自分の荷物はソファに放り投げて、プレゼントの隠し場所を探した

リビング、キッチンは宏光も使う場所だから、バレる可能性が高い

寝室…ここは一番危険だ

風呂は湿気が気になるし、トイレに隠すのはちょっと気が引ける…





残るは…





「クローゼットしかないか…」





宏光と俺のクローゼットは別にしてある

俺のクローゼットを宏光が開ける事はほぼ無いに等しい





クローゼットを開けてぐるりと見まわす





「……あそこかな…」





クローゼットの奥の天井に近い棚の上

あそこなら、仮に宏光が入ったとしても、宏光の目線からじゃ見えないはず…

クローゼットの奥に置いてあった台に上って背伸びをしながら、出来るだけ奥にプレゼントを隠した





「よし、完璧。」





宏光から連絡が来るのはもう少し後だろう

夕食の準備をして、残りの時間でスマホを弄りながら、宏光の手帳カバー探し





「なかなか理想通りのものは見つかんないなぁ…」





それでも、気になる品物は一応ブックマークへ登録して…





「また明日、見に行くか…」





ネットショッピングでは買わない

色だってちゃんと確認したいし、肌触りだって試したい

宏光がずっと使う物だから…

いや、宏光にずっと使って欲しいから…

俺は絶対妥協しない

宏光の事に関しては、どんな事にだって少しも妥協したくないんだ







.

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作者名:MISA | 作成日時:2015年11月1日 21時

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