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今日、俺は久々のオフ

昨日、ぐっすり眠って幾分顔色も良くなった宏光を玄関で見送る





「今日もこっち帰れる?」

「うん。向こうに行くのは明日から。」

「分かった。じゃあ、仕事終わったら連絡して。迎えに行く。」





唇にそっとキスをすると、ふふっと笑って頬を染めた





「いってらっしゃい。」

「いってきます。」





この会話も俺の中で日常になったものの一つ

小さな幸せをまた一つ感じながら、出掛ける準備を進めた





今日は一日かけて宏光へのプレゼント探し

表参道や原宿のお気に入りのショップを訪ねて、宏光に似合いそうなものを探す





「う〜ん。違うなぁ…」

「良いんだけど、色がなぁ…」





1人でブツブツ…

ちょっと怪しまれたかな





夢中になって探し続けて、気が付けばもう夕方の時間





そろそろ引き上げて、マンションに帰らないと…

宏光からの連絡が来たら大変





最後に1軒だけ…と立ち寄ったショップで運命の出会いがあった





「あっ!これいいじゃん!」





色も形も宏光に似合いそう

しかも俺好み♪

宏光のサイズは…





「えっと…あ…あったっ!」





嬉しさのあまり思わず声を上げてしまって、静かなショップに俺の声が響いた





「んふふ。こんにちは、藤ヶ谷さん。」





いつもは俺が声を掛けるまでそっとしておいてくれる馴染みの店員

俺の声を聞いて、今日は彼から声を掛けてくれた





「お探しの物、ありました?」

「はい。あの、これなんですけど…」

「あ、これ、新作で、昨日入ったばっかりなんですよ。うちのスタッフも皆カッコいいねって話してて。」

「そうなんだ。」

「さすが藤ヶ谷さんですね。」





ふわっと笑う彼はどことなく宏光に似ている





「プレゼントにしたいんです。」

「あ、分かりました。じゃあ、ラッピング得意な彼女にお願いしてきますね。」





レジの向こうでニコリと笑った可愛い女性

数分後、彼女の手には丁寧に箱に入れられ、綺麗にラッピングされたプレゼントがあった





「お待たせしました。こちらでいかがでしょう?」

「ありがとう。こんなに綺麗にして貰って…嬉しいです。」





彼女から丁寧にプレゼントを受け取って、大事に腕に抱えたままマンションに帰る





「宏光…どんな顔するかな…」





それを想像したら、俺の方が眠れなくなりそうだよ





.

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作者名:MISA | 作成日時:2015年11月1日 21時

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