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「どう?例の企画は進んでる?」
今日はニカと玉、3人でのラジオ収録
俺の目の前に座る2人が、ニヤケ顔で俺に尋ねる
「まあね。ケーキとプレゼントは順調かな。」
「まぁ、その二つは必須だよね。」
「ケーキ、どんなのにすんの?」
「まだ内緒。明後日、打ち合わせなんだ。」
「え?ケーキに打ち合わせ?ガヤ、どんなの作るつもりなの?なんかワクワクして来た(笑)」
「ケーキ爆発とかしないよね?」
「バカ。それじゃ、サプライズどころかマジドッキリじゃん。」
ゲラゲラ笑ってるニカと玉
相変わらずこいつらの会話はバカっぽい
「プレゼントは?もう買ったの?」
「一つはね。」
「え?いくつあげるの?」
「んー。30歳の記念だからね。二つ考えてる。」
「そっかぁ…」
「もちろん何買うかは…」
「内緒。」
「ですよねー!」
また2人で大笑いして…こいつら、いつでも楽しそうだな
「サプライズはそれだけ?」
「いや。あと一つ…大きなサプライズがしたいなぁと思ってるんだけど…」
「…例えば?」
「うーん。せっかくコンサートでやるんだからさ、ファンの子にも参加して貰える事を…って思ってるんだけど…」
「なるほど…」
「何が良いか迷ってんだよね…」
俺の言葉に顔を見合わせたニカと玉
ズズッと椅子ごと俺に近寄って、
「んじゃ、少しだけ手伝ったげる。」
と爽やかに笑って見せた
「ファンの皆に手伝って貰うなら、当日、ミツにバレないように協力をお願いしなきゃなんない。」
「しかも、ぶっつけ本番で出来るような簡単なものでないとね。」
「そっか…。そうだよな…」
「ミツがビックリするような事をするなら、少し手の込んだ事した方が喜んでくれる可能性は高い。」
「なるほど。」
2人の与えてくれるヒントが、少しずつ光をくれる気がする
「で、サプライズのタイミングは?」
「タイミング?」
「MCの時?アンコール?」
「そうだね、それによっても出来る事は変わって来るかも。」
「あ…。」
ちょっと見えてきた気がする…
「なんか思いついた?」
「うん。漠然とだけどね。」
「俺ら役に立った?」
「うん。かなり。」
「じゃあ、焼肉ね。ガヤのおごりで。」
「は?」
「俺は寿司が良い。」
おいっ!って思ったけど、確かに助けられたからな…
「次までにどっちか決めておいて」
喜ぶ2人の声を背に局を後にした
.
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作者名:MISA | 作成日時:2015年11月1日 21時