世界を駆ける天空の巫女 ４

祝！170話 円堂のいない試合 ページ37

キャプテンマークを着けるのは鬼道。

ゴールにいるのは勇気。


そんな光景に、イナズマジャパンまでもが驚きを隠せない。







「行くぞ吹雪!!」

「ああ!!」



イナズマジャパンのキックオフで、試合開始。



ドリブルで上がっていた吹雪は、鬼道の指示で逆サイドにパスを出す。

そこでは、待ち構えていた風丸がパスを受け取っていた。





風丸はイナズマジャパンの布陣を見て、ハッと気が付く。



「頼むぞぉ!!」

「(ｽｯ」



ボールを出した先には、修也と吹雪。

それを見たチェ・チャンスウは、親指、人差し指、中指を立てた合図を送る。


すると、修也と吹雪にマークが付いた。



……しかし、それは囮だ。



そのセンタリングは大きくカーブ。


そう、パスに合わせてたのは、背後にいたヒロトだったのだ。





「流星ブレード!!!!」

「大爆発張り手!!!!」

「ッ…何!?」



だが、ヒロトの流星ブレードは、難なく止められてしまった。





左右を使って揺さぶりを掛ける鬼道の戦術に、DF、そしてGKがぴたりと合わせて来た……

しかもそれは、あのチェ・チャンスウによるもの。


やはり、ただ者じゃないな……







ボールはチェ・チャンスウが受け取り、今度はファイアードラゴンの攻撃となる。



「涼野!!南雲!!アフロディ!!上がりなさい!!」

「「「おう!!」」」

『！』



早速チェ・チャンスウが仕掛けて来た。

いきなりあの3人を動かすか……韓国でも、やはりあの3人はかなりの強者として見られている様だ。





「(誰だ…誰がシュートを打ってくる…!?)」

「行かせるかぁぁ!!」



チェ・チャンスウに向かって、土方がスライディング。

それを見たチェ・チャンスウは、フッと笑った。



「……何!?」



チェ・チャンスウのセンタリング。

ボールを受けるのは……アフロディだ。


でも……大丈夫。きっと、勇気が止めてくれる筈。

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