第肆拾捌夜・「二人目の友達」 ページ7
「・・・聞き取れなかった」
私がそう素直に答えると、
「実はですね、紅覇はAさんともっと仲を深めるために色々な努力をしていまして・・・
この前なんて食事中に突然『・・・キスってどうやるの?・・・べ、別にAとしたいって
思ってるわけじゃないけど!ただ、普通に・・・どうするのかなぁ〜って思って・・・
・・・・・・できればしてみたいなぁって・・・『誰とですか?』・・・う、あ・・・えっと・・・
白龍は覚えてないと思うけど、黒髪の―』なんて言い出したのですよ!」
白瑛さんが紅覇のマル秘情報っぽいことを暴露してくれた。
っていうか紅覇のセリフの部分、どう考えても録音機から聞こえるんですけど。
録音機っていうか・・・どう見ても盗聴器だけど。
この人たち怖いなぁ。
「わーっ!!わーっ!!わーっ!!何この前のまで録音してるんだよっ!!
しかもAが誤解するような部分で録音終了してるしぃ!!
消せよ!消してってば! 皆ひどいよっ!!」
今度は白瑛さんに飛びかかる紅覇。
紅覇はどうにか白瑛さんの持っている小さな録音機―盗聴器―を奪おうと
一生懸命頑張っているが、それは到底無理であろう。
なぜなら、紅覇と白瑛さんの身長差は11cmだから。
勿論、高いのは白瑛さんの方。
それを分かっていてもなお録音機―盗聴器―を奪おうとぴょんぴょん飛び跳ねる紅覇は
録音機をどうやってでも奪い取り、録音されているものを完全消去したい思いが
物凄く大きいのだろう。
*
*
*
「単刀直入なのですが、その・・・」
「私と友達になってください!!!」
白龍さん、白瑛さんとは離れ(二人共自室へ帰った)紅玉さんに連れられて―
只今紅玉さんの自室の中。
紅玉さんの部屋は全体的に紅色やピンク色、白色や金色をモチーフに作られており
明るく、可愛い印象を受けた。
そんな場所で言われた言葉。
『友達になってください』
面と向かってこの言葉を言われたのは初めてで。
・・・というか私は昔から人との関わりを持ったことが少なくて友達が少ないというか
ほとんどいないから、紅玉さんにそう言われて、すごく・・・・・・
すごく、嬉しかった。
「・・・いいよ。―――紅玉。今日から私と友達だよ」
笑って、すぐさま返答すると
紅玉は一瞬ぽかんと口を開けながら呆然としていたが、私の言葉を理解すると
とても嬉しそうに 笑って。
「ありがとう。Aちゃん・・・!」
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玲琉.(プロフ) - まーちゃんさん» こちらの方も読んでくれたんですか!?ありがとうございます!!番外編は区切りが悪いしよく分からないかもしれませんがこれ一つでendです。曖昧な、よくわからない感じにしたかったので。第参章もお付き合いよろしくお願いします! (2014年6月10日 19時) (レス) id: 7d3c1dd707 (このIDを非表示/違反報告)
まーちゃん - おおおお!番外編も面白そうな・・・!! (2014年6月10日 18時) (レス) id: 90194117f4 (このIDを非表示/違反報告)
紅凛檎(プロフ) - 玲琉.さん» うんっ!元気だったよー!!玲ちゃんもがんばれー!!応援有り難う* (2014年5月11日 8時) (レス) id: 66a5babc27 (このIDを非表示/違反報告)
玲琉.(プロフ) - 紅凛檎さん» 久しぶり!!!元気だった!?会いたかったよー!!*。うんうん!!またお喋りしよう!! 気がついたらもう第参章だよー作者もびっくりだよー←凄く気になるなんて、有難う♪これからも頑張るね!紅凛ちゃんも頑張って! (2014年5月3日 11時) (レス) id: 7d3c1dd707 (このIDを非表示/違反報告)
紅凛檎(プロフ) - 玲ちゃん、お久しぶりです!(´∀`*) 忙しくて中々来れなかったよ〜;また、お喋りしようね♪ 気がついたらもう第参章!?わぁお!早いなぁ!第参章の予告を、見て凄く気になるよ〜!これからも、頑張って!! (2014年5月3日 10時) (レス) id: 66a5babc27 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:玲琉. | 作成日時:2014年3月20日 22時