―*。泡沫少女の泡沫ノ恋。 第参章予告。*― ページ49
.。o○ ○o。.
「これは、エテルノ王国と煌帝国の間にあった、昔のお話――」
漆黒の少女は目を閉じ、話し出す。
悲劇の発端の、物語を。
『 *** 年後、もう一度決着をつけよう』
この言葉がなければ、
きっと、今は――
「カルラ、君の誠の名は―――・・・」
漆黒の少女は告げる。
その名を。
囁かれた濃い茶髪の青年は、頭を抱え、震えだす。
もう後戻りはできないかのように。
「手加減なんて、もういらないよ」
「知らないと思いますが、A様の両親は―――」
「嘘・・・嘘、嘘・・・!・・・うそだよね・・・?・・・ねぇ!!!嘘だって言ってよ!!!!!」
「がはッ・・・ぁ・・・紅、炎・・・?・・・も、やめ・・・・ぐ、ぁぁああああっっ!!!!」
「もう嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!!!!お前は一体何がしたい!?
お前なんて・・・っ、お前なんて大嫌いだ!!!!!!」
「その顔が見たかったのですよ・・・・?」
「不・意・打・ち♥」
「さようなら――地獄でまたお会いしましょう」
「好きです。愛しています。永遠に愛を捧げると誓います」
「やだ・・・やだぁ・・・私は・・・私は―――」
「紅覇・・・? ねぇ、紅覇なの? ねぇ・・・、え? ・・・紅覇!!!ねぇ!!!!紅覇ってば!!!」
『僕は、Aを守るために生まれてきたんだと思う。
―――愛してるよ、A。
永遠に、愛し続けます。
・・・・・・さようなら』
深紅の液と深紅の塊。
そんなものが散らばる世界で
彼らは一体何を見つけるのだろうか。
輝きはなく、暗闇だけが続く未来に
彼らはどう行動し、進んでいくのだろうか。
お互いが愛し合っているというのに
伝えることさえも出来ない少年少女だっているというのに
彼らはまだこの世界で生き続けようと思うのか。
・・・それはきっと
『愛する者を守るため』
愛する者のためならばどれだけ苦痛でも明日を生き、
愛する者のために命を手放しもするのであろう。
『愛する者のために』
それは最早呪文のようになり
彼らを縛り続ける。
いつまでも、いつまでも
永遠に。
.。o○ ○o。.
―あとがき―
瞬殺にして第弐章が終了してしまいました。
そのため第弐章予告に書いていたセリフが一部登場していません!!
すみません!!
また第参章でそのセリフたちを登場させます。
そして、最後1ページ残っているので少し番外編を書きます♬
.。o○ 番外編 ○o。. ・「?」→←第捌拾玖夜・「黒きマギについて分かったこと」
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玲琉.(プロフ) - まーちゃんさん» こちらの方も読んでくれたんですか!?ありがとうございます!!番外編は区切りが悪いしよく分からないかもしれませんがこれ一つでendです。曖昧な、よくわからない感じにしたかったので。第参章もお付き合いよろしくお願いします! (2014年6月10日 19時) (レス) id: 7d3c1dd707 (このIDを非表示/違反報告)
まーちゃん - おおおお!番外編も面白そうな・・・!! (2014年6月10日 18時) (レス) id: 90194117f4 (このIDを非表示/違反報告)
紅凛檎(プロフ) - 玲琉.さん» うんっ!元気だったよー!!玲ちゃんもがんばれー!!応援有り難う* (2014年5月11日 8時) (レス) id: 66a5babc27 (このIDを非表示/違反報告)
玲琉.(プロフ) - 紅凛檎さん» 久しぶり!!!元気だった!?会いたかったよー!!*。うんうん!!またお喋りしよう!! 気がついたらもう第参章だよー作者もびっくりだよー←凄く気になるなんて、有難う♪これからも頑張るね!紅凛ちゃんも頑張って! (2014年5月3日 11時) (レス) id: 7d3c1dd707 (このIDを非表示/違反報告)
紅凛檎(プロフ) - 玲ちゃん、お久しぶりです!(´∀`*) 忙しくて中々来れなかったよ〜;また、お喋りしようね♪ 気がついたらもう第参章!?わぁお!早いなぁ!第参章の予告を、見て凄く気になるよ〜!これからも、頑張って!! (2014年5月3日 10時) (レス) id: 66a5babc27 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:玲琉. | 作成日時:2014年3月20日 22時