NO.41 ページ41
カイトSIDE
リクト、アサミについて行かないのか。
てっきり、アサミ達にくっついて行くと思ったのに。
「おい、リクト。あいつらについて行かなくてよかったのかよ。」
「うん。雑貨屋に男が入っていって何するんだよ。」
いや、そういう事ではなく。
「あいつらの事、心配じゃねーの?」
「心配なわけないだろ。あいつらも、自分で物事の判断は出来るだろうし、たまには、女同士で買い物っていうのもいいんじゃないの?」
成る程。
「じゃあ、俺らもどっか行くかな。」
暇だし。
「あ、それならカンタ!ヒヨリにメール送って!五時にこの公園で待ち合わせ!」
おー、流石。気が利くな。それでこそ、俺の双子のリクトだ!地味にパシってるし。
「オッケー。はい、メールしたよー。で?どこ行くの?」
うわっ!メール早っ!てか、パシられてること気付いてないわけ!?
「ていうか、今パシったよね、僕の事。」
「あ、バレた?」
おい〜!それでも俺の双子かよ!
「はいはい、で、どこ行くの?僕はどこでもいいけど。」
ヒビヤが呆れている。ぶっちゃけ、「どこでもいい。」が一番困るんだよな〜。
「...うーん。この都会でしか出来ないことか...?」
カンタが当たり前の意見を出した。
「いや、何時でも出来ることしたって意味無いじゃん。馬鹿じゃないの?」
ヒビヤ、お前、相変わらずストレートだな。
「そーか。」
え?普通、そこはハートに「グサッ」って効果音とともに言葉が突き刺さるのでは?
カンタは、スマホで良さそうな場所を探しているそうだ。
「あっ!」
「何だ!?」
カンタは皆にスマホを見せる。
「映画、見に行こうよ。」
その一言で、即映画に決定。
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作者名:副団長・クッキー | 作者ホームページ:
作成日時:2014年12月26日 22時