最近、俺の幼馴染みが冷たい【赤司征十郎】

Other story4 ページ23

「A、何か欲しいものあるかい？」







「自分の誕生日に何を言ってるの征ちゃんッ！」







最高のプレゼントをもらったので、なにか今すぐにでもお返ししたい気持ちがある







「それは私が聞きたいよ！




征ちゃんこそ何か他に欲しいものあるの？」






「いや、すぐお返ししたいと思って」







「私は征ちゃんの『ありがとう』もらったからいいよ！」







そんなかわいいこといいながら何気なくぎゅっと抱きついてくるA







そんな些細なスキンシップさえ、嬉しく感じる





「今日くらいはわがままいいなよ！」






「……そうだな、強いて欲しいと言うなら……」







………いや、やっぱりやめとこう








「そうだ征ちゃん！」




黙りこんだオレを不思議に思ったのか話を切り出したA





「お母さんが、今日は私の家で誕生日会やろうって！






たぶん、速攻でケーキ買いに行ったと思うよ」





「え、いいのかオレ居ても？」






「征ちゃんが主役でしょ」







ホント皐月家はAもそうだが、たくさんの人に優しくしてもらってるな








「じゃあ、お言葉に甘えて」





「よしっ！ケーキだ！」





「それが目的かッ！」





そして、はしゃいでAの歩くスピードが上がったのであっという間に皐月家に到着








「ねぇ征ちゃん、これからもずっと一緒だよね？」







立ち止まったAがそう呟く






「………当たり前だろう」




「………そっか！




で、征ちゃんがさっきいいかけた欲しいものってなにー？」




「ああ……それは叶ったからいいよ」







だって、さっきオレがいいかけたのは……






＿＿Aと一緒にいたい＿＿






だったからな





＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿



「………ていう出来事が昔あったのを思い出した」





「きゃっ！Aかわいい！」





(あのAさんに昔そんな一面が………)

(時間とは恐ろしいのだよ……)

(赤司にもそんな時代があったのかよww)

(昔から相思相愛ってことー？)

(赤司っち昔からあんなんスねww)

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