７人の特急列車と一般人な私。 (ページ17)

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社長「君のことは、メンバーから聞いたよ。

本当に申し訳なかった。」

社長は立ち上がり、深々と頭を下げた。

『えっ、あの!!!頭を上げてください!!!』

社長「ユーキが君にぶつかり、君が就職試験の
最終面接を受けられなかった。

今朝聞いていてもたってもいられなくなって、
カイに君を連れてきてもらったんだ。

君に謝罪をしないと気が済まない。
本当にすまなかった。」

『あの、私もスマホで地図を見ながら
歩いてたから、それもいけなかったんです。
なので、私の方こそ大切なタレントさんを
傷つけてしまうところでした。

幸い、ユーキ…くん、には怪我がなかったから
よかったものの…

だから私もすみませんでした。』

社長「僕達は君の人生を変えてしまった。
それはもう書き換えようのない事実だ。」

『いいんです。これが運命だと受け止めて
また１から頑張ります。

それにみんなと仲良くなれたので、
悪い事ばかりではなかったです。』

仲良くなれた、っていっても
まだ１日しか経ってないけど。

社長「次の試験のめどはたっているのかい？」

『いいえ、本当に１からです。
こんな時期に内定１つもないなんて、
どうしようもないですよね…」

社長「さて、ここからが本題なんだが。」

え…謝ってくれたのが本題じゃなかったの!?