家族*十五人 ページ18
A『メル!!』
だけど戦争に最適な私たち、ファナリスを捕らえるため
兵士が押し寄せてきた
抵抗する奴は容赦なく殺す、私はモルジアナを抱きながらメルを探していた
川で釣りをしてくると言ったメル、この状況を知らないはず!!
モルジアナ『うわああん!!うわあああん!!!』A『よしよし…大丈夫だよ』
何かを察したまだ幼いモルジアナを、私はあやして草影に身を隠した
兵士1『いたぞ!!女のファナリスだ!!子供もいる!!』
だけどこのままやり過ごせる訳なかった、私たちは兵士に見つかってしまった
A『やめろ!!モルジアナに触るな!!離せ!!』
こんな奴ら…一瞬で殺せるのに!!……家庭を持った私は…そう簡単には動けなかった
モルジアナ『お母さん!!助けてぇ!!』兵士1『子供を連れていけ!!』
とモルジアナは数人の兵士に身体を捕まえられ、連れていかれそうになった
A『モルジアナぁ!!くそっ!!やめろ!!その子を連れていくな!!!』
そう叫んでも兵士は聞く耳を持たない、それどころか私を押さえつけ連れていこうとする
A『っ返せ!!モルジアナっ!!モルジアナ!!!』兵士2『黙れ化け物が!!』
そう言って拘束した私を兵士は、荷馬車に乗せようとした…
バキィッ、骨の折れる音がした
メルディネス『A!!無事か!?』A『メルぅ…!!』
メルはすぐさま私を拘束していた縄を破り、モルジアナを助けた
メルディネス『状況は読めた!!早くモルジアナを連れて逃げるんだ!!!』
メルはそう言って違う方向へ行こうとした、私はメルの腕を掴んだ
A『メル!!貴方は?!貴方はどうするのよ!!?』
私はメルの顔を見てそう言った、メルの瞳に映ってる私は…酷く恐怖に満ちた顔だった
メルディネス『…大丈夫だ俺はお前の旦那で、モルジアナの親父だぞ?
てめぇら残して死にはしねぇ……!!
できる限りのファナリスを助ける!!その間にてめぇらは逃げろ!!!!』
…このときまた……止めなければよかった
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