ヒャクサンジュウナナ話 ページ41
切れた電話に、今更ながらだけどライネスちゃんも兄も、どうやってこの繋がるはずもない電話機に電話を掛けてきたのか。
非常に謎でしかない。
無意味にも電話口を見つめ、それから受話器を置いた。
ーーなんだって？
「時計塔の書物で一度調べていただけるそうです。また今日の夕方にお電話をいただけるようで」
随分と長々話してしまったため、きっと冷め切ってしまったであろうロイヤルミルクティー。
キッチンに置いたままだったのマグカップを取り、ティーパックを取ってみれば温めたミルク特有の膜が綺麗にティーパックにくっ付いていて。
それをゴミ箱に捨てつつマグカップに口を付けてみれば案の定冷たくなっていた。
あと、やはりティーパックだからか、それとも冷めたからなのかわからないけど、然程紅茶の味がしない。
ーーまぁ特殊な事例でもない限り、同じクラスのサーヴァントが召喚されるだなんてあり得ないしな。
「……アサシン、何か知ってそうですね」
ーーいんや。
「本当ですか？」
ーーあぁ。
何か引っ掛かりのある口調だったけど、アサシンを信じよう。
冷え切ってしまっている中身を温め直そうと鍋を取り出し、再度注ぐ。
そのまま鍋をコンロに火を掛けた。
「なんだか濃い一日でしたね、昨日は」
ーー戦闘があったからか？
「それもありますけど、見覚えがあるお方達が今回の聖杯戦争の参加者だったので」
それを言うならば監督役とはいえ
縁というものを特に信じている訳ではないけど、あまりにも第四次との接点がある人物が多いため少しばかり恐ろしく感じてしまう。
まるで十年前の出来事を繰り返されるような、当時のニュースになる程の大惨事がまた引き起こされるような、そのような気がする。
どうか杞憂で終わればいいのだけど。
ーー……たー、マスター！ 鍋！
「！」
ーー鍋、吹いてる吹いてる！
「!? あー!!」
アサシンの声にふと我に返って鍋を見れば、沸騰して鍋から溢れているロイヤルミルクティー。
コンロの火を消してしまっていた。
しょんぼりと落ち込みながらコンロの掃除をして再度ロイヤルミルクティーを作るため、ミルクを鍋に入れたのだった。
ラッキーアイテム
鳳凰の羽根
ラッキーナンバー
8
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
ラッキーサーヴァントクラス
シールダー
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翔べないペンギン(プロフ) - らんらんさん» コメントありがとうございます！ お褒めに預かり、応援いただき、目から汗が出るほど嬉しいです。どうぞ続編の方もよろしくお願いいたしますm(_ _)m (2020年9月25日 21時) (
レス) id: 968bf19702 (このIDを非表示/違反報告)
らんらん(プロフ) - とっても面白いです！いつも楽しみながら読んでいます！続編も頑張ってください！ (2020年9月24日 22時) (レス) id: 9ff20dca42 (このIDを非表示/違反報告)
翔べないペンギン(プロフ) - 甘い缶詰さん» 一気に拝読いただきありがとうございます！ そう言っていただけて非常に嬉しいです。これからも楽しんで拝読いただけるように尽力いたしますので、どうぞよろしくお願いいたしますm(_ _)m (2020年9月6日 19時) (レス) id: 968bf19702 (このIDを非表示/違反報告)
甘い缶詰(プロフ) - 初めまして!前作から一気読みしました。正直言って面白すぎて、最高です(語彙力皆無)。更新頑張ってください！ (2020年9月6日 14時) (レス) id: b8e62b7458 (このIDを非表示/違反報告)
翔べないペンギン(プロフ) - ゼラチンさん» コメントありがとうございます。御拝読いただき感謝しかありません。お気遣いもいただき、目から汗が吹き出ております。ゼラチンさんもお体にはお気をつけ下さいませ。 (2020年8月30日 9時) (レス) id: 968bf19702 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翔べないペンギン | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Information/
作成日時：2020年8月7日 20時
