目は口ほどに物を言う (ページ12)

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ララバイ～９ページ12

ルーシィ「我、星霊界との道を繋ぐ者
汝、その呼び掛けに答え門をくぐれ！」

あたしは急いでバルゴを呼び出した

ルーシィ「開け！！処女宮の扉、バルゴ！！」

バルゴ「お呼びでしょうか？ご主人様」
　
え？記憶に残っているバルゴとは違いすぎる
容姿の彼女を見てあたしは口が塞がらない

ナツ「おー！なんか痩せたな」

ルーシィ「いやいや痩せたというより別人でしょ」

まったくナツとハッピーは能天気に
会話をしているのを余所に
あたしはまだ意味がわからない

バルゴ「私はご主人様が望んだ姿になり、
仕えさせて頂くのです」

ナツ「でも前の方が強そうだったぞ～？」

バルゴ「そうですか」

真に受けたバルゴは前のゴリラ姿へと
変身してしまう

ルーシィ「待って待っていい！いい！
さっきのままで良いから」

バルゴ「そうですか、では」

それよりも！！あたしはご主人様は嫌だな

ルーシィ「ねぇねぇそのご主人様って辞めてよ」

バルゴ「では女王様と？」

いやいやあたしがムチ持ってるからってそれはないでしょうが！

ルーシィ「却下」

バルゴ「はい、では姫と」

ルーシィ「まあそんなところかしら」

ミルク「そんなところなのですか」

そのままあたし達はバルゴの掘った穴から外に出た

影「う、ここは」

グレイ「よぉ目が覚めたか」

グレイに声をかけられてぐるりと一周辺りを見渡しﾌｯと笑う影

影「ふん今さら魔風壁から出てももう遅い
今から出発したところでエリゴールさんには
追い付けない」

グレイ「うるせぇよ
兎に角今はクローバー駅まで急ぐぞ」

そう言ってあたし達は魔導四輪に乗ろうとするのだが
あたしはあることに気づいた

ルーシィ「ナツは？」

グレイ「ハッピーも居ねぇぞ」

エルザ「恐らく先に行ったのだろう
私達も早く追おう！」

グレイ「ああ」

ルーシィ「うん」

貴方sige
どうせあのバカはエクシードのMAXスピードを使って行ったのだろう

『ミルク来るならおいで』

グレイ「貴方、乗らねぇのか？」

『そんなので行くより自分で行った方が早い』

エルザ「では先に向かってくれ」

『了解』

エルザ達の乗っている魔導四輪が走って行くのを見届けてから
僕はヘッドフォンを外した
ｺﾝｯ

『ﾎﾟﾝｯ』

ナツ「おめぇそんな魔法使えるのか」

ちょうど着いたときには
ナツとエリゴールが戦っている所だった

ナツ「邪魔すんなよ貴方」

『それは君の戦い。
僕は一切手出ししない』